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【桜花賞/追い切り診断】2歳女王“逆転”候補に伏兵を指名 「全力投球とも思える攻め」

【桜花賞/追い切り診断】2歳女王“逆転”候補に伏兵を指名 「全力投球とも思える攻め」

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■ペリファーニア

【中間調整】一昨年の年度代表馬エフフォーリアの半妹だ。兄と同じ鹿戸雄一厩舎に入り、昨年12月の有馬記念デーに中山芝マイル戦でメイクデビュー。2角で前の馬が下がってくる不利がありながらも、脚力とセンスにモノを言わせ最後は楽に2馬身抜け出しての勝利を収めている。そこから中9週で挑んだ前走・チューリップ賞は17頭立ての大外17番枠。スタートでは出遅れ、力んで挽回して折り合いを欠くという苦しいレース展開となったものの、マイペースで逃げたモズメイメイをジリジリと追い、ハナ+クビ差の3着まで詰め寄った。才能非凡。その後は権利を得た桜花賞に向け、ノーザンファーム天栄でしばしの休息。3月25日に美浦へ戻り、29日の1週前追いが中間の初時計だった。体や心肺機能は牧場である程度整えられてきたようで、折り合いや操縦性を確認する程度だったが、3歳未勝利を前に見つつピタッと我慢ができており、直線半ばの軽い促しにいい反応を示してするりと抜け出して見せた。

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【最終追い切り】主戦の横山武史騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。大きく先行させた相手を追い、絶妙なコーナーワークから楽に接近する。直線入口あたりであっさりパスすると、そのまま相手を完全に置き去りにして5馬身ほどの先着を果たした。抜け出してもフワフワしないよう、鞍上がしっかり追った点にも好感。

【見解】最終追いで抜け出してもグイグイ追ったあたり、鞍上が体調の良さを信じて攻め抜いた感があり状態はピークと言える。相手をロックオンした際の気迫、ギアチェンジの機敏さ、実際の伸びとそれぞれ抜群の域にあり、動いそのものも申し分ない。ノドが気になるとのことで距離には限界がありそう。オークスは考えず、桜花賞に全力投球とも思える攻め気配だ。2歳女王を逆転するとしたらこの馬か。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


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