【皐月賞/血統傾向】勝率「5割超」の【5.2.0.2】を信頼 “成長”次第で馬券内率100%の鉄板軸

 

【皐月賞/血統傾向】勝率「5割超」の【5.2.0.2】を信頼 “成長”次第で馬券内率100%の鉄板軸

16日に中山競馬場で行われる皐月賞(GI、芝2000m)の「血統傾向」を分析する。

2018年以降の皐月賞で3着内に入った種牡馬データを集計した下記の血統表をもとに推奨馬2頭を紹介する。ここでは、そのうち1頭を紹介する。

◆【皐月賞2023予想/追い切り診断】ファントムシーフを上回る「S」の最高評価 「異例ローテもこのデキなら」

■パワーとスタミナに優れたノーザンテーストの血

種牡馬表をみると、オルフェーヴルやドゥラメンテ、ルーラーシップなどノーザンテースト内包の種牡馬が活躍していることがわかる。昨年も母系にノーザンテーストを内包しているジオグリフが勝利、2着にキタサンブラック産駒のイクイノックスが入り内包馬でワンツー決着と目覚ましい活躍ぶりだ。

一方、ディープインパクト系種牡馬の集計成績は【1.0.1.20】、勝ったのは2020年の無敗の三冠馬・コントレイルのみと明らかに苦戦傾向。今年も若葉S勝ち馬でショウナンバシットやスプリングS3着のメタルスピードなど複数の馬が出走を予定しているが、今回は割り引きたい。

このような傾向に出る理由はコース形態にある。中山芝2000mは、序盤から高低差2.2mの急坂があるなどアップダウンが多くあり、パワーとスタミナが求められる舞台設定。そのためパワーとスタミナに富んだノーザンテーストの血が生きてくるのだろう。

そこで、ノーザンテーストを内包しているキタサンブラック産駒とドゥラメンテ産駒からそれぞれ1頭ずつを推奨馬としてピックアップしたい。

今回はキタサンブラック産駒に注目する。

◆【皐月賞2023予想/騎手データ】ファントムシーフとルメールは“過信禁物” 中山GI「勝率100%」条件の軸候補とは

■ソールオリエンス

父は2017年の有馬記念勝ちなどGI7勝のキタサンブラック、母父は05年の英ダービー勝ちなど英GI2勝のモティヴェーター、半兄に20年の富士S勝ちや21年のドバイターフ2着のヴァンドギャルドがいる血統構成。

デビューから2連勝中で無敗でのクラシック制覇を狙う本馬。前走の京成杯では4角で大きく左に膨れる不利があったものの、直線では他馬を一気に差し切り2馬身半差をつけ優勝と粗削りながら素質は上位。まだまだコーナリングなど課題が多いものの、成長力のあるキタサンブラック産駒だけに3カ月の休養期間で肉体、精神面ともにどれだけパワーアップしているか楽しみな一頭だ。

また、血統面でも推せるポイントはあり、父キタサンブラック×母父ノーザンダンサー系の牡・セン馬が、前走芝2000mのレースで2着以内に好走した馬の次走成績は【5.2.0.2】勝率55.6%、連対率・複勝率77.8%、単回収値165。圧倒的な勝率を誇っており信頼を置いていい。

なかでも当日の馬体重が増だった場合は【3.1.0.0】勝率75.0%、複勝率100%、単回収値220。皐月賞のレース傾向はマイナス体重の馬の好走が目立つものの、前走体重が462キロとどちらかと言えば小柄なこの馬にとっては馬体重増がプラスに働きそうなだけに当日の馬体重はチェックしておきたい。

▼その他、血統傾向
◆【血統傾向】重賞未勝利馬にGI制覇の可能性 条件替わりで【9.7.3.25】の本領発揮へ

皐月賞2023予想コラム一覧

▼騎手データ
◆【騎手データ】ファントムシーフとルメールは“過信禁物” 中山GI「勝率100%」条件の軸候補とは

▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ソールオリエンスに迫る高評価「A」 「“遅れ”の裏にある意図で納得」

◆【追い切り診断】ファントムシーフを上回る「S」の最高評価 「異例ローテもこのデキなら」

◆【追い切り診断】前走重賞Vに辛口「B」評価 「試行錯誤も裏目に出ている感が…」

◆【追い切り診断】想定“10人気”前後に「買い」の高評価 「前走時を大きく上回る」

▼データ攻略
◆【データ攻略】“勝率100%”を武器に挑むGI奪取 実証済みの馬場適性に勝機

◆【データ攻略】過去4頭中3頭が優勝馬 想定“8人気”に「負けて強し」の裏付け

◆【データ攻略】連勝中の人気馬に「3.2.0.1」 最強の“ジョーカー”起用で注目度上昇

◆【データ攻略】名牝と双璧の“34秒0”に着目 重賞ウイナーを上回るポテンシャル

◆【WIN5予想】メインは「想定8人気」で高配当狙い ”一点突破”はWIN2の実力GI級

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”前後の刺客 「タフな競馬になるほど浮上する」

◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“2桁”想定の妙味 「前走敗戦は課題克服で収穫あり」

◆【穴馬アナライズVol.3】想定“14人気”前後の爆穴 「この人気落ちは押さえて損なし」

◆【危険な人気馬】重賞ウイナーは“バッサリ”消し 「この1勝はアドバンテージにならず」

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ソールオリエンスは“試練”の1枠 2年連続連対の7枠に伏兵が入る

◆【前走ローテ】共同通信杯“2着以内”が中心も、主要トライアル2鞍に潜む盲点とは

◆【脚質傾向】ソールオリエンスは“4角位置”がカギ 「10番手以下」はわずか1勝

◆【人気傾向】ソールオリエンスかファントムシーフか、1人気に“警鐘” 狙いは「重賞Vで人気落ち」

文●中井達也(SPREAD編集部)

izukawaya