今週は中山競馬場でGI・皐月賞(芝2000m)が行われる。3歳牝馬路線とは異なり、確たる中心馬不在の混戦ムードが漂う3歳牡馬路線。加えて今週末の中山は雲行きが怪しく、予報通りなら雨の影響を受ける馬場が想定される。「馬場読み」も重要なファクターとなりそうだ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてホウオウビスケッツを取り上げる。
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■4頭中3頭が皐月賞馬のデータ
デビューから2人気以内に推されたことがない馬。決して派手とは言えないバックボーンが人気上昇にストップをかけている印象だが、データ面での推奨材料はある。
【1000m通過60秒1以内のスプリングSを4角2番手以内で連対】
・ネオユニヴァース
・マイネルシーガル
・ロゴタイプ
・エポカドーロ
・ホウオウビスケッツ
なんとホウオウビスケッツを除く4頭中3頭が皐月賞馬。同馬の前走スプリングSは重馬場で1000m通過59秒4の超ハイペース。その展開を先行して2着と着順以上に強さが際立ったレースだった。想定人気を考えると伏兵扱いにとどまりそうだが軽視禁物と言えよう。
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皐月賞2023予想コラム一覧
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▼その他、過去10年データ傾向
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。