今週は中山競馬場でGI・皐月賞(芝2000m)が行われる。3歳牝馬路線とは異なり、確たる中心馬不在の混戦ムードが漂う3歳牡馬路線。加えて今週末の中山は雲行きが怪しく、予報通りなら雨の影響を受ける馬場が想定される。「馬場読み」も重要なファクターとなりそうだ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてフリームファクシを取り上げる。
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■馬券内率は83.3%
目下3連勝中と勢いに乗る馬。そのすべてが2000mと高い距離適性を示している一方で初の中山への対応も気がかりだが、今回は「人」の部分が味方するデータを発見した。
・D.レーンの芝2000m重賞成績【3.2.0.1】
馬券内率は驚異の83.3%。このなかには7人気1着馬も含まれており、まさにやりたい放題だ。
2020年の皐月賞はサリオスに騎乗し2着を確保。記憶に新しいところでは昨年6月の鳴尾記念で長期休養明けだったヴェルトライゼンデを勝利に導いた。最強のジョーカーと言えるD.レーン×芝2000m重賞。それに該当するフリームファクシへの注目度も上がるというものだ。
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▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2023皐月賞-注目馬分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。