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【マイラーズC/危険な人気馬】GI好走馬を“消し”評価 「勝ち馬が出世できていない」

【マイラーズC/危険な人気馬】GI好走馬を“消し”評価 「勝ち馬が出世できていない」

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新装・京都競馬場で行われる最初の重賞、第54回マイラーズC(GII、芝1600m)は、NHKマイルC覇者シュネルマイスターをはじめ、3連勝で勢いに乗っているジャスティンスカイ、レース連覇を狙うソウルラッシュや、マイル路線に転じたガイアフォースなど、骨っぽいメンバーが集結。春のマイル王へ向けた激しい戦いが見られそうだ。

そんな中、ディフェンディングチャンピオンのソウルラッシュが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■後に出世できないマイラーズC勝ち馬

安田記念へ向けて重要な位置付けとなるマイラーズCは、GIIのマイル戦だけあって、これまでも数多くの名馬が勝ち名乗りを上げてきた。2013年のグランプリボスや、17年イスラボニータ、19年ダノンプレミアム、20年インディチャンプなど、過去10年の勝ち馬中4頭は、すでにGIを制していた馬たちだ。

しかし、マイラーズCの“以前”“以後”を比べてみると、意外なことが分かる。前記4頭のうち、マイラーズC以後に勝利を上げていたのは、イスラボニータ1頭(重賞1勝)のみ。それ以外の3頭は、未勝利のまま現役生活を終えているのだ。

その他、過去10年の勝ち馬を調べてみても、3頭がそれぞれ後に重賞を1勝ずつ挙げているのみで、安田記念はおろか、GIを制した馬は皆無。敗戦組では、13年3着ダノンシャーク→14年マイルCSや、18年2着モズアスコット→同年安田記念、などの例はあるが、マイラーズCの勝ち馬は、あまり出世できていないのが現状だ。

昨年は条件戦を3連勝して当レースに臨み、勢いに乗って重賞初制覇を果たしたソウルラッシュ。その後は、富士S2着、マイルCSでは勝ち馬からコンマ0秒3差の4着と、GIでも通用する力を見せているが、勝ち切れてはいない。

今年は連覇を目指す立場に変わったが、紹介した通り、マイラーズCの勝ち馬があまり出世できていない点は気がかりな点だ。また、マイルCSからの直行になるが、過去10年の前走がGI組は【0.0.1.9】と勝ち馬は輩出しておらず、複勝圏内は18年3着のエアスピネル1頭のみ。むしろ、GIIやGIIIで連対を果たしてきたような馬が、本番で好成績を挙げるケースが目立ち、この点も、ソウルラッシュにとってはマイナス材料だ。

過去10年でマイラーズC連覇を目指した馬は3頭いるが、15年レッドアリオン→16年14着、16年クルーガー→17年10着、21年ケイデンスコール→22年15着と、いずれも翌年は2ケタ着順に終わっている点も気がかり。これらを踏まえ、連覇は黄信号と言わざるを得ないソウルラッシュは、ここは思い切って「消し」でいきたい。

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著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。


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