【WRC】第4戦 ヒョンデのブリーン事故死の悲しみに包まれクロアチア・ラリーは20日スタート

 

【WRC】第4戦 ヒョンデのブリーン事故死の悲しみに包まれクロアチア・ラリーは20日スタート
今季も好調を維持するTOYOTA GAZOO Racing (C) TGR

2023年FIA世界ラリー選手権WRC)第4戦クロアチア・ラリーは21日から23日かけクロアチアのザグレブを中心に開催される。

◆【実際の映像】クレイグ・ブリーンのスリリングなドライビング

■ターマックのタフなSSが待ち受ける

クロアチア・ラリーは2021年に初めてWRCとして開催、今季3年目となる。開幕戦のラリー・モンテカルロはターマック・ラリーではあったものの山間部では降雪の可能性があり、スノータイヤも用意される。よって本ラリーは今季最初の純ターマック・ラリーとなる。ただし、本ラリーは1本のステージ中でもコンディションが頻繁に変化、インカット走行により路肩の泥や砂利が舗装路面に多く掻き出されるコーナーも多くあり、グリップ変化を読むのが難しい非常にトリッキーなラリーとして知られる。

TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR)からは、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組の4台がGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦する。

オジエは開幕戦ラリー・モンテカルロと第3戦ラリー・メキシコに出場し、両ラリーで優勝。現在ドライバー選手権首位につけているため、クロアチアでは初日の出走順が1番手に。ターマック・ラリーにおいては有利に働くことが多い早い出走順を追い風に、今季3度目の優勝を目指す。また、ロバンペラはオジエと4ポイント差のドライバー選手権3位に、エバンスは12ポイント差の5位につけており、チームは2位に27ポイント差をつけてマニュファクチャラー選手権をリード。なお勝田は今回「TGR WRCチャレンジプログラム」からの出場となる。

クロアチア・ラリーのSS図 提供:WRC/TGR

ラリーの中心となるサービスパークは、今年も首都ザグレブ中心部の見本市会場「ザグレブ・フェア」に置かれ、ステージは隣国スロベニアに近いクロアチアの北部に設定される。ラリーは20日にシェイクダウンとザグレブでのセレモニアルスタートが行われ、競技は21日からスタート。ステージの多くは昨季と同様、テクニカルなセクションもあれば、ジャンプやクレストを含むハイスピード・セクションも多い。

21日のデイ1はザグレブの西側エリアが舞台となり、4本のステージをミッドデイ・サービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は130.18キロと、3日間で最長の一日となる。また、SS2およびその再走ステージであるSS6は今大会最長となる25.67キロのステージ。

22日のデイ2は南西に舞台の中心を移し、4本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。SS12/16はアドリア海に面したリエカの町の近郊で行われる。SS11/15「ラヴナ・ゴラ-スクラド」は、今大会唯一の新ステージ。

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最終日となる23日のデイ3は、ザグレブの北側で2本のステージを各2回走行。そのうち、SS18の再走ステージとなる最終のSS20は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」。ステージは全20本で合計距離は301.26キロ。リエゾンも含めた総走行距離は1649.62キロが予定されている。

■クロアチア・ラリーのテスト・イベントで

なお、事前のテスト・イベントでヒョンデのクレイグ・ブリーンが事故死。悲しに包まれたレースウィークを迎える。

事故死したヒョンデのクレイグ・ブリーン (C) Getty Images

これに際しトヨタ自動車からは「この度は、ヒョンデワークスチーム、クレイグ・ブリーンの突然の訃報に際し、TOYOTA GAZOO Racingを代表して同選手にご冥福をお祈り申し上げ、衷心より哀悼の意を表します。またブリーン選手のご家族、ご友人、ヒョンデ・モータースポーツの皆様に心からお悔やみ申し上げます」と声明を発表。

TGRのヤリ-マティ・ラトバラ代表は「他のすべてのWRC関係者同様、クレイグの突然の訃報にとても悲しんでいます。彼はトップドライバーであると同時に、ラリーがとても好きで、古いラリーカーやラリーの歴史について情熱を共有していた仲間です。ラリーの準備中ではありますが、私たちの想いはクレイグのご家族、友人、同僚とともにあります。クロアチア・ラリーはとてもタフなイベントで、昨年は非常に難しいコンディションになりましたし、ドライコンディションであっても路面には多くの土が掻き出されていました。しかし、過去2回は我々にとって良いラリーだったので、今回も良いフィーリングで臨むことができそうです。チャンピオンシップリーダーであるセブは1番手という有利な出走順ですし、彼のターマックラリーでの強さを我々は知っています。カッレは昨年のクロアチアで最高のパフォーマンスを発揮し、難しいコンディションでいい走りをしました。また、エルフィンはグリップレベルが大きく変化するような路面でも素晴らしい走りをすることができます」とコメントを寄せている。

ヒョンデのブリーン (C) Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

◆【実際の映像】表彰台の喜びを語るクレイグ・ブリーン

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文●SPREAD編集部