Advertisement

【マイラーズC/騎手データ】“連対率100%”の鉄板コンビが中心 ジャスティンスカイ・川田は対抗以下の判断

【マイラーズC/騎手データ】“連対率100%”の鉄板コンビが中心 ジャスティンスカイ・川田は対抗以下の判断

Advertisement

23日は京都競馬場で安田記念の前哨戦・マイラーズC(GII、芝1600m)が開催されます。京都競馬場改修後のこけら落としとなる重賞ですね。

なお、マイラーズCは元々阪神芝1600mが施行舞台で、京都芝1600mで行われるようになったのは2012年から。今回は京都で開催された2012年から2020年のデータを基に、気になる騎手データを見ていきます。

◆【天皇賞・春2023予想/脚質傾向】タイトルホルダーは“逃げ”なら黄信号 前走惨敗の馬に再浮上の余地

◆【天皇賞・春2023予想/人気傾向】歴史的名馬も“ぶっ飛ぶ”鬼門の1人気 3年連続3着の4人気に警戒

◆【天皇賞・春2023予想/前走ローテ】ジャスティンパレスが“絶対条件”クリアも、前例なき臨戦過程に刺客

■軸はルメール騎手で決まり

今年のマイラーズCに騎乗する騎手の中で、2012年から2020年にかけて騎乗経験があるのは12騎手。各騎手のデータは次の通り。

[2012年から2020年]マイラーズCの騎手別成績

表から一目瞭然ですが、騎手ごとの巧拙がはっきりしていますね。また、集計期間内に66.7%の高い連対率を誇っていた福永祐一元騎手は、調教師に転身済みです。

今回真っ先に取り上げたいのが連対率50%のC.ルメール騎手。2017年のイスラボニータ(2人気1着)、18年のモズアスコット(2人気2着)と2番人気の馬で結果を残せています。

注目は当日の人気で、【C.ルメール騎手】×【当日2番人気以内】は【1.1.0.0】の連対率100%。また、集計対象を2012年から2020年の京都マイル重賞に広げてデータを算出していくと、2番人気以内では【4.2.0.2】連対率75%という高い数値が確認できますね。

Advertisement

一方、3番人気では【0.0.0.6】のため、ここが大きな分かれ目。「京都マイルで2番人気以内のC.ルメール騎手は買い」と覚えておきましょう。

そんなC.ルメール騎手が跨るのが前日17時時点1番人気のシュネルマイスター(牡5、美浦・手塚貴久厩舎)。当日も2番人気以内に推される可能性が高く、鉄板と考えていいはずです。

◆【マイラーズカップ2023予想/データ攻略】“想定10人気”前後に馬券内率80% 惨敗続きも「距離適性◎」で再浮上の予感

■ジャスティンスカイの川田将雅騎手は

続いて前日17時時点2番人気のジャスティンスカイ(牡4、栗東・友道康夫厩舎)に跨る川田将雅騎手のデータを見ていきましょう。2014年のエキストラエンド(2人気3着)、19年のダノンプレミアム(1人気1着)と2度の馬券絡みが確認できますが、連対率14.3%の数値通り、表面上の数値は冴えません。

Advertisement

ただし、騎乗馬の質や所属も大きく関係していたと考えられ、【川田将雅騎手】×【栗東所属】×【当日2番人気以内】は【1.0.1.0】の連対率50%、複勝率100%です。

また、C.ルメール騎手と同様に集計対象を2012年から2020年の京都マイル重賞に広げてデータを算出すると、2番人気以内では【2.2.1.5】の連対率40%。C.ルメール騎手級の数値ではないことが分かります。

過去データを重視する場合は、ジャスティンスカイを本命に抜擢するよりも対抗以下で考えてみてください。

◆【マイラーズカップ2023予想/穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“2桁”確定の刺客 「相手にはしっかりケアしたい」

■レジェンド・武豊騎手は

最後に天皇賞・春8勝、京都大賞典9勝、シンザン記念7勝(※中京で別に1勝)など京都競馬の重賞で華々しい実績を積み重ねてきたレジェンド・武豊騎手のデータを見ていきます。前述したように京都重賞で勝ち星を量産してきた同騎手ですが、2014年のフィエロ(1人気2着)、17年のエアスピネル(1人気2着)、18年のエアスピネル(1人気3着)らのような人気で勝ち切れていません。

【武豊騎手】×【当日1番人気】は【0.2.1.0】の連対率66.7%ですから、1番人気なら馬連の軸や3連複の軸として考えたいですね。

さて、今年のマイラーズCで武豊騎手が騎乗予定なのが前日17時時点5番人気のエアロロノア(牡6、栗東・笹田和秀厩舎)。過去好走経験があるエアスピネルと同牝系なのは強調できる材料ですが、当日1番人気に推されるかはかなり微妙です。押さえ程度の扱いが正解かもしれません。

以上、マイラーズCの気になる騎手データでした。データ注目騎手はシュネルマイスターに騎乗するC.ルメール騎手です。繰り返しになりますが、京都マイル重賞で2番人気以内のルメール騎手は「買い」です。人気に逆らう必要はないと判断します。

◆【マイラーズカップ2023予想/追い切り診断】シュネルマイスターを上回る「S」の最高評価  「叩き台にあらず」

マイラーズカップ2023予想コラム一覧

▼追い切り診断
◆【追い切り診断】実績上位にまさかの辛口「B」評価 「ドンと来いの状態とは…」

◆【追い切り診断】シュネルマイスターを上回る「S」の最高評価  「叩き台にあらず」

◆【追い切り診断】ソウルラッシュに迫る高評価「A」 「今がまさに充実期と言える」

◆【追い切り診断】重賞馬を上回る評価は想定“6人気” 「併せ馬で闘志満々」

▼データ攻略
◆【データ攻略】“勝率100%”は前走惜敗の重賞馬 騎手が証言「時計がかかる京都芝」が後押し

◆【データ攻略】“想定10人気”前後に馬券内率80% 惨敗続きも「距離適性◎」で再浮上の予感

◆【データ攻略】前走惨敗の有力馬に「3.0.0.1」 乗り替わりでも“積極的に狙う価値あり”

◆【データ攻略】馬券内“パーフェクト”条件で目論む重賞初V コース適性で好走の可能性

◆【WIN5予想】メインは条件合致の想定”5人気”で「一点突破」 WIN1~3は2桁オッズ含め高配当狙い

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“10人気”想定の爆穴 「ここに入っても見劣らない存在」

◆【穴馬アナライズVol.2】想定オッズ“20倍”以上の盲点 「鞍上とともにハマれば怖い」

◆【穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“2桁”確定の刺客 「相手にはしっかりケアしたい」

◆【危険な人気馬】GI好走馬を“消し”評価 「勝ち馬が出世できていない」

▼血統傾向
◆【血統傾向】マイルと抜群の適性な配合 勝率“5割超”が追い風のアタマ候補

◆【血統傾向】復調気配の重賞馬に単回収値「438」 複数の好走条件が重なる「今回は狙い目」

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】シュネルマイスターの6枠は“4年連続”馬券内 人気以上に好走する2枠に警戒

◆【前走ローテ】昨年覇者ソウルラッシュに勝率“0%”が再び 勝機は前走「GII」組にあり

◆【脚質傾向】シュネルマイスターは4角位置がカギ 最多5勝の先行は“ロンスパ”必須

フローラステークス2023 データコラム一覧

◆【フローラステークス2022予想/枠順・騎手データ】“5年連続”馬券内の好枠に「複勝率5割超」を誇る鞍上

◆【フローラステークス2023予想/前走ローテ】メインは重賞よりも1勝クラスの勝ち馬 昨年優勝のフェアリーS組は不在

◆【フローラステークス2023予想/人気・血統傾向】1人気を上回る馬券内率“70%”が軸候補 最多2勝を誇る父系の産駒に注目

著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします