30日に京都競馬場で行われる第167回天皇賞・春(GI、芝3200m)の過去データを紹介する。
連覇へ向けて前走・日経賞を圧勝したタイトルホルダー、阪神大賞典で重賞2勝目を飾ったジャスティンパレス、GI2着2回のシルバーコレクター返上を誓うボルドグフーシュ、ドバイGIII・レッドシーターフHを制したシルヴァーソニックなど、トップステイヤーたちが揃った。
ここでは過去10年のうち、阪神開催の直近2年を除く、過去8年のデータから予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
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■3角3番手以内は伏兵の好走例あり
過去8年、逃げ【1.0.0.8】、先行【3.6.4.15】、差し【3.2.4.51】、追込【1.0.0.34】と、先行と差しが3勝、逃げ・追込は1勝。しかし追込での勝利は2015年のゴールドシップのみ。この時はスタートから2角までは後方14番手に待機していたが、1周目の向正面で一気にマクり、3角手前では4番手まで上げての勝利。実質、前有利の傾向にある。
[天皇賞・春]過去8年の脚質傾向
先行が馬券内を外したのは2014年の一度のみ。特に3角3番手以内の場合【4.3.1.19】複勝率29.6%、なかには伏兵の好走ケースもあり、2020年には11番人気のスティッフェリオが好位追走で2着に入線。先行押し切りを得意とするジャスティンパレスやディープボンドはデータ上推奨でき、菊花賞を道中2番手から押し切ったアスクビクターモアも、前走で後手を踏んだスタートさえ決めれば、再浮上の余地がある。
逃げは2016年のキタサンブラックのみが優勝し、以外は掲示板にすら残ったことがない。2度の坂越えがあり、最後は3~4角からのロングスパート戦になりがちの京都芝3200mを逃げ切るのは困難ということか。今回、タイトルホルダーの他に、アフリカンゴールドやディアスティマなど前に行く馬が多く、序盤から速いラップを刻む可能性が高い。番手に控えて4角以降で脚を温存したいところ。
最後に差し・追込の場合、上がり最速クラスの末脚が必要となってくる。差し3勝のうち、2勝は4角7番手と11番手からの上がり最速で差し切り。残り1勝は4角5番手から上がり最速と0秒3差の末脚で勝利している。また、4角12番手以降の場合は馬券内に届かず、好走には最速クラスの末脚と4角地点でのポジション取りがカギを握る。
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▼その他、過去10年データ傾向
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天皇賞・春2023予想コラム一覧
▼穴馬予想
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▼追い切り診断
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▼データ攻略
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▼血統傾向
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文●SPREAD編集部