5月7日に東京競馬場で行われる第28回NHKマイルC(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年の朝日杯フューチュリティSを制したドルチェモア、前走・ジュニアCを逃げ切り勝ちをしたクルゼイロドスル、3連勝でニュージーランドTを制したエエヤン、前走・ファルコンS2着のカルロヴェローチェ、重賞2勝のオオバンブルマイなどが出走予定。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
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◆【NHKマイルカップ2023予想/データ攻略】想定“10人気”前後に勝ち馬や穴馬の共通点 「好勝負の経験値」が活きる
■10年連続掲示板内の2番人気
2013年に10番人気マイネルホウオウが1着、6番人気インパルスヒーローが2着、8番人気フラムドグロワールが3着で3連単123万5600円。昨年も4番人気ダノンスコーピオンが1着、3番人気マテンロウオリオンが2着、18番人気カワキタレブリーが3着で3連単153万2370円と、過去10年で2回の100万円超えが出ている。
また、馬券にフタ桁人気が6年間に7頭が絡んでおり、1+2+3番人気の組み合わせは0回。1+2番人気は2回、1+3番人気は0回、2+3番人気は1回と、上位人気馬での決着が少なく荒れる傾向にある。
1番人気は【2.1.1.6】勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率40.0%となっており、2016年にメジャーエンブレムが優勝して以来、6連敗している。その間に馬券に絡んだのが、2021年グレナディアガーズが3着、20年レシステンシアが2着の2回となっている。
それよりも、【3.2.1.4】勝率30.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%の2番人気が数値上は1番人気を上回っている。2021年のシュネルマイスター、19年のアドマイヤマーズ、17年のアエロリットが優勝したほか、昨年はインダストリアが5着に入り、10年連続で掲示板に入っている。
単勝オッズに注目してみると、5.0~6.9倍【2.4.1.6】が好調なだけに、2番人気がこのゾーンに収まるなら「堅軸」と言える。今年、2番人気になりそうなのが、エエヤンあたりか。当日のオッズには注意したい。
また、2桁オッズも毎年のように馬券に絡んでいる。昨年は18番人気カワキタレブリー(単勝オッズ229.1倍)が3着に、2014年に17番人気タガノブルグ(同114.5倍)が2着に入ったように3桁オッズの大穴が食い込んでくることもあり、ヒモ荒れには警戒したい。
◆【NHKマイルカップ2023予想/追い切り診断】ドルチェモアを上回る「S」の最高評価 「このデキならGI戴冠濃厚」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ドルチェモアら上位人気の先行に“黄信号” 「人気<着順」の好枠に警戒
◆【前走ローテ】3連勝中のエエヤンに”馬券内率0%” 前走「GI」組は巻き返しに期待
◆【脚質傾向】4角“6番手以下”が近年のトレンド 狙うべきは人気薄の「差し・追込」
NHKマイルカップ2023予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】エエヤンに迫る高評価「A」 「前走惨敗からの巻き返しは必至」
◆【追い切り診断】ドルチェモアを上回る「S」の最高評価 「このデキならGI戴冠濃厚」
◆【追い切り診断】重賞ウイナーを上回る高評価 「不安払拭の超抜時計を計測」
◆【追い切り診断】前走・重賞Vに不満の「B」評価 「攻めた内容とは言い切れず」
▼騎手データ
◆【騎手データ】人気のカルロヴェローチェ・レーンは“押さえ”評価 軸候補は「連対率60%」の名手
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“10人気”以上の盲点 「ハイペースはむしろ大歓迎」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“8人気”前後の爆穴 「人気馬をまとめて差し切る」
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝“2桁人気”の妙味 「一発狙いのフルスイング」
◆【危険な人気馬】トライアル制覇のアノ馬は“消し” 「NZTは勝ったら“あかんやん”」
▼データ攻略
◆【データ攻略】混戦の軸候補に馬券内率100% “まさかの惨敗”も一変の予感
◆【データ攻略】想定“10人気”前後に勝ち馬や穴馬の共通点 「好勝負の経験値」が活きる
◆【データ攻略】想定“フタ桁人気”に「2.0.1.0」の追手 GI2着を上回った“鬼脚”を警戒
◆【データ攻略】連敗で人気落ちに「1.0.1.0」 ハイレベルな経験と名手が重賞初Vへ導く
◆【WIN5予想】メインは想定“2桁”の差し2頭 新潟大賞典はGI出走馬の末脚「一点突破」狙い
▼血統傾向
◆【血統傾向】単回収値「300」に上昇する舞台替わり マイル重賞馬の巻き返しに期待
◆【血統傾向】前走敗走で人気落ちの牝馬が下剋上 条件次第で馬券内率“8割”が大穴をあける
文●SPREAD編集部