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【女子ゴルフ】西郷真央の連覇なるか、鍵はパワーヒッターたちとの争い パナソニックオープンレディース

 

【女子ゴルフ】西郷真央の連覇なるか、鍵はパワーヒッターたちとの争い パナソニックオープンレディース
西郷真央(C)Getty Images

パナソニックオープンレディースゴルフトーナメントが28日、開幕する。会場は千葉県・浜野ゴルフクラブ(6656ヤード/パー72)。名コース設計家、井上誠一氏設計のゴルフ場だ。

大会の特徴の一つがコース設定距離の長さ。総距離6656ヤード、今季これまでに開催された大会の中でもっとも長い。これはもちろん飛距離が出る選手が有利。実際、2019年から始まった浜野ゴルフクラブで開催されたパナソニックオープンレディース歴代優勝者を見ると、みなパワーヒッターばかりだ。

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■パワーヒッターが優勝の条件

優勝者は2019年は勝みなみ、21年は上田桃子、22年は西郷真央。全員パワーヒッターという点が共通している。優勝した年のパナソニックオープンレディースのドライビングディスタンスの平均は、勝が10位、上田が8位、西郷が4位に入っている。

その年の年間ドライビングディスタンスは勝が9位、上田が16位、西郷が19位。上田と西郷は本来“飛ばし屋”に分類されないかもしれないが、実際は “飛ばそうと思えば飛ばせる”に近そうだ。

こうした条件において現時点で今季ドライビングディスタンス7位の岩井千怜は、優勝候補のひとり。直近3試合の順位は、2位タイ(富士フィルム・スタジオアリス)、14位タイ(KKT杯バンテリンレディス)、2位タイ(フジサンケイレディス)と優勝争いに加わることがあり、好調だ。千怜の姉、岩井明愛にも注目したい。今季のドライビングディスタンスは17位。そして、21年大会は当時アマチュアながら優勝争いに加わり3位タイ、22年大会は7位タイに入るなど、大会との相性が良い。

また、原英莉花は今季ドライビングディスタンス11位、トータルドライビング3位やボールストライキング2位など、総合的なショットの精度も向上している。21年には優勝争いに加わった好相性の大会。同年11月以来のツアー優勝を待ちわびるゴルフファンは多いだろう。

■西郷真央は海外メジャー、日本人選手トップタイで予選通過

それでももっとも注目すべき選手はディフェンディング・チャンピオン、昨季メルセデスランキング2位の西郷だ。

西郷は昨季、開幕から10戦5勝と圧倒的な強さを見せたものの、中盤以降は調子が下降。最終戦のツアー選手権リコーカップでは、4日間のうち3日が80台のスコアとなりトータル35オーバー。03年以降の大会ワーストだった(それまでのワーストは23オーバー)。

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ドライバーショットに問題があった西郷は、再び強さを取り戻すべく昨季オフにスイングを変えた。

今季開幕戦、予選カットなしの米ツアーHSBC女子世界選手権では66人中65位、そこから日本に戻り、日本ツアー初戦となったTポイント×ENEOSでは予選落ちというスタートながら、次第に調子は上向いてきている。その後の日本ツアーでは、アクサレディス33位タイ、ヤマハレディース17位タイ、富士フィルム・スタジオアリス8位タイと、徐々に順位を上げてきている。

20日から23日に開催された海外メジャー、シェブロン選手権では、予選を25位タイで通過。2日目はパー3を除く14ホールのティーショットで13回フェアウェイをとらえるなど、ショットが安定。渋野日向子や畑岡奈紗、笹生優花ら、出場した日本人選手の中で、最上位タイで予選通過を果たした。最終的には65位となり、3日目以降のティーショットの精度の低下を悔いたが、状態は悪くない。

昨季の年平均では243.63ヤードだったドライビングディスタンスは、今季現時点(4月9日時点)では、230.91ヤードと大幅に落としている。これはドライバーショットに不安を抱えており、計測ホールでフェアウェイウッドを持つことが多かったため。ドライバーでのショットを選択しても、以前よりもハードヒットしにくいこともあっただろう。

不安が払拭されてくれば、ドライバー選択が増え、振り抜きが良くなり飛距離は戻ってくるはず。

昨季5月のブリヂストンレディスオープン以来の優勝へ。今回の大会は、ディフェンディングチャンピオンの復活の舞台を期待したい。

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著者プロフィール

野洲明●ゴルフ活動家

各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。より深くプロゴルフを楽しむためのデータを活用した記事、多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとにした論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。ラジオドラマ脚本執筆歴もあり。