【RIZIN/勝敗予想】平本蓮、“大番狂わせ”の可能性 “現代版ミルコ・クロコップ”となるか… 鮮烈カウンター炸裂を予想

 

【RIZIN/勝敗予想】平本蓮、“大番狂わせ”の可能性 “現代版ミルコ・クロコップ”となるか… 鮮烈カウンター炸裂を予想
斎藤裕(左)と平本蓮(C)RIZIN FF

29日に開催される「FEDELTA presents RIZIN LANDMARK 5 in YOYOGI」で「斎藤裕 vs.平本蓮」がセミファイナルマッチで行われる。

メインイベント「牛久絢太郎 vs. 朝倉未来」と並ぶ試合だが、メインとは一線を画す試合テーマだ。なぜなら、両者の実績、キャリアに大きな乖離が存在するからだ。言うまでもなくMMA無冠かつプロキャリア4戦の平本に対し、斎藤は何とキャリア29戦でRIZINの元王者。このタイミングで、平本が斎藤に挑むことになるとは、数年前は誰もが想像しなかっただろう。

今年6月の北海道大会では、現RIZINフェザー級王者クレベル・コイケ vs. 鈴木千裕が組まれている中、「牛久絢太郎 vs. 朝倉未来」 「斎藤裕 vs.平本蓮」の2試合がマッチマイクされているが、この勝者が“時期挑戦者決定戦”へ進む可能性は限りなく高い。勝ち方によっては、一気にクレベル vs. 鈴木の勝者と戦うケースも考えられる。

◆【RIZIN LANDMARK 5】朝倉未来、牛久絢太郎との一戦は“紙一重”の攻防 「自信満々に前へ出ると危険」

■平本蓮、ドミネーター戦で見せた“大器の片鱗”

元K-1トップファイターとはいえ、MMAプロ4戦のファイターが元RIZIN王者に挑むのは、前代未聞だ。しかし、世間からは“勝負論あり”の声も上がる。平本が、昨年11月のRIZIN名古屋大会で弥益ドミネーター聡志に完封勝利を収めた影響が大きい。冷静に考えると、キャリア4戦目で元DEEP王者を下したポテンシャルは相当なものだ。

普段はオーソドックス構えだった平本は、何とサウスポー構えでドミネーターと対峙。背筋を伸ばした状態ですり足で誘い込むと、ドミネーターの入り込みに対して、鋭いカウンターパンチで何度もダウンを奪い、判定勝ち。その背景には、空手道の岩﨑達也・宗師(いわさき・たつや)に学ぶ剛毅會(ごうきかい)空手が存在した。相手がタックルで入るタイミングで冷静にカウンターを合わせ、一度ダウンを奪っても、深追いはせずに立たせる。彼の言葉を借りれば“ストライカーの塩漬け”である。タックルを仕掛けても切られ、見えない攻撃を食らい続ける。ドミネーターにとっては、KO負け寸前の試合にも見えた。

タックルの対処もかなりの上達度合いだった。MMAデビュー戦だった萩原京平戦とは、比べ物にならないほどの進化を見せた。タックルを受けても決して焦らないメンタルとテイクダウンディフェンスが光った。

ケージでの戦いも本人曰く、向いており「またケージでやりたい」と語っている。今回もケージでの戦いとなるため、上手くタックルを切り、自身の得意な打撃を当てることができるか。RIZINバンタム級で活躍した石渡伸太郎は、平本のテクニックの吸収速度がとてつもなく早いことから「天才ですよ」と絶賛。前回のドミネーター戦からの更なる成長に幻想を抱くファンも多いだろう。

■斎藤のブランクの影響は… 元王者のプライドにかけて

対戦が決まった際、斎藤は「この24歳の若者に戦いで伝えられることがある。僕は平本選手を認めているので全力で潰しにいきます」と大晦日のリング上で宣言。直近は21年10月の牛久絢太郎を皮切りに3連敗中であるが、押しも押されぬRIZINの看板選手であり、元王者だ。プロキャリア4戦のダークホースに負けるわけにはいかないだろう。また、22年4月以来の試合でブランクを心配する声も上がるが、ベテラン斎藤にとっては大した問題にはならないだろう。

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斎藤は、思いっきりの良い打撃を持ちながらも、遠い距離から一気に飛び込むタックルも持ち味。何よりも強い組み力には定評があり、相手を寝かせた後のコントロール力も高い。まさに“オールラウンダー”といったところだ。実際、朝倉未来と対戦した際には、ニータップでテイクダウンを奪っている。ニータップとは、相手がミドルなどの蹴りを放ったタイミングで、膝の裏を持って、かつ対局の上半身を押して相手を倒しテイクダウンする技術のこと。平本を相手に様々な仕掛けを用意し、テイクダウンを狙ってくるだろう。果たして、斎藤は平本を寝かせることに成功し、ペースを掴むことができるか。打撃勝負となった際でも、朝倉未来と打ち合えるハンドスピードも持ち合わせている斎藤。平本とのパンチが交錯した際には、瞬き厳禁の打ち合いが見られるだろう。