第18回ヴィクトリアマイル(GI、芝1600m)の枠順が12日、発表された。
牝馬二冠馬スターズオンアースは1枠2番、連覇を狙うソダシは8枠16番、前走・東京新聞杯からの巻き返しを狙うナミュールは6枠11番、昨年の安田記念を制したソングラインは3枠6番に入った。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「枠順傾向」を分析していく。
Advertisement
◆【ヴィクトリアマイル2023予想/データ攻略】想定“8人気”以下に馬券内率8割超 コース×瞬発力で大駆けに警戒
■6枠はナミュールよりも…
1番人気が予想されるスターズオンアースが入った1枠は【0.0.3.17】勝率・連対率0.0%、複勝率15.0%と優勝がゼロ。同枠に1番人気が入ったことがないが、昨年の2番人気ソングラインが5着、2020年の3番人気ラヴズオンリーユーが7着のように3番人気以上が馬券に絡む事が出来ていない。
2頭に共通していたのが、上がり3Fタイムが5位以下という点。これは、東京競馬場がAコースからBコースに替わることにより内に入ろうする馬との位置取りがうまくいかず、末脚が発揮できなかったのかもしれない。もしかしたら、スターズオンアースもコース取りによっては、末脚が不発が起きるかもしれない。
[ヴィクトリアマイル]過去10年の枠順傾向
こちらも人気が予想されるソダシが入った8枠も【0.2.2.26】勝率0.0%、連対率6.7%、複勝率13.3%と、勝てていない。先行で馬券に絡む事が出来たのは、2020年の4番人気サウンドキアラのみで、21年の2番人気レシステンシアは6着に敗れている。
ナミュールとナムラクレアが入った6枠は【2.1.0.17】勝率10.0%、連対率・複勝率15.0%。優勝した2頭は共に先行馬だった。後方からの競馬を得意とするナミュールよりも、前目の競馬をしたことがあるナムラクレアに警戒が必要か。
最多4勝の3枠には、スタニングローズとソングラインが入った。昨年は4角4番手から4番人気のソダシが、2021年は4角10番手から上がり最速でグランアレグリアが優勝している。また、馬券に絡んだ5頭には4角10番手以内という共通点があった。
警戒したいのが平均人気10.5だが、平均着順8.4と大きく上回っている5枠だ。優勝こそ無いが、昨年は18人気のローザノワールがハナ差の4着に、2017年には11番人気デンコウアンジュが2着に入っている。今年、クリノプレミアムとサブライムアンセムが波乱を巻き起こすかもしれない。
◆【ヴィクトリアマイル2023予想/追い切り診断】ソダシを上回る「S」の最高評価 「新マイル女王の座は目前」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【前走ローテ】最多4勝の阪神牝馬S組は2着馬以下に注目 巻き返し狙う“刺客”に警戒
◆【脚質傾向】スターズオンアースは4角位置次第 差しは「上がり4位以内」に警戒
◆【人気傾向】ソダシの連覇に“黄信号” 軸候補は10年連続馬券内の中穴
ヴィクトリアマイル2023予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ソダシを上回る「S」の最高評価 「新マイル女王の座は目前」
◆【追い切り診断】スターズオンアースに迫る高評価「A」 「まず勝ち負けになる」
◆【追い切り診断】GI馬にまさかの不満「B」評価 「皮一枚、厚い感が否めない」
◆【追い切り診断】ソングラインを上回る「A」の高評価 「ここで悲願のGI獲りか」
▼データ攻略
◆【データ攻略】人気一角のGI馬に「2.1.1.0」 スタミナが問われる舞台も追い風
◆【データ攻略】惜敗続く4歳馬に2つの“馬券内率100%” 「千載一遇のチャンス」でGI初制覇へ
◆【データ攻略】想定“8人気”以下に馬券内率8割超 コース×瞬発力で大駆けに警戒
◆【データ攻略】人気落ちの実力馬に“勝率75%” スターズオンアースに再び先着の好機
◆【WIN5予想】メインはソダシ“消し”で伏兵含む厳選3頭 京都11RはGI経験馬「一点突破」
▼穴馬予想
◆【危険な人気馬】マイルGI馬は“消し”評価 2つの懸念が「今回は凶と出てしまう」
▼血統傾向
◆【血統傾向】今回はベスト条件で単回収値「500」超 リベンジ狙うGI馬が想定“2桁”オッズの妙味
◆【血統傾向】想定“10人気”前後に本格化の気配 複回収値「250」が上位進出への証
文●SPREAD編集部