■アンドヴァラナウト
今年初戦の愛知杯9着から、3ヵ月ぶりとなった前走の阪神牝馬Sは、スタートがひと息で後方からの競馬。進路が開けた直線では外から猛然と追い込んできたが、内有利な馬場状態、そしてスローペースでは5着が精いっぱいだった。それでも、レース最速上がりで掲示板は確保したあたり、地力の強化は顕著。昨年11月のエリザベス女王杯、そして前々走の愛知杯と、いずれも馬場に泣いて不発に終わったが、これくらい走れていい。
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昨年のヴィクトリアマイルでは14着に敗れているが、初輸送もあってマイナス10キロの大幅馬体減。15番枠からの発走で、リズムを作れなかったのも痛かった。まったく競馬になっておらず、度外視していい一戦だ。
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東京コースは2度経験があり、前述の2022年ヴィクトリアマイルのほか、3着だった同年の府中牝馬S以来。同レースでは、最後に伏兵のイズジョーノキセキに足をすくわれる形となったが、2着のソダシとは3/4馬身差ときわどい内容だった。このくらいの距離、そしてワンターンの競馬が合いそうなタイプで、東京マイル戦は歓迎の舞台だろう。
馬体重の増減が大きい馬だったが、キャリアを重ねて「減りにくくなった」と師。そして今年は後入れ偶数枠の4番枠と、好枠もゲットしている。巻き返し要素はてんこ盛りで、波乱の使者となる資格は十分。この程度の人気で発走を迎えられるなら、手を広げて勝負したいところだ。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。