6月4日に東京競馬場で行われる第73回安田記念(GI、芝1600m)のデータを紹介する。
ヴィクトリアマイルを制しGI・2勝目をあげたソングライン、同レースで激走を見せたソダシ、今年の大阪杯でGI初制覇をしたジャックドール、昨年マイルチャンピオンS覇者セリフォス、一昨年のNHKマイルカップを制したシュネルマイスターなど強豪馬が出走予定。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
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■差し・追込が優勢も後ろすぎは禁物
過去10年、逃げ【1.2.0.7】、先行【1.2.1.31】、差し【6.3.6.51】、追込【2.3.3.41】と差し・追込が優勢。逃げは2016年に優勝した8番人気のロゴタイプや、19年の3番人気アエロリットがアーモンドアイをハナ差で凌ぎ2着といった印象深いレースもあるが、直近3年は掲示板にすら届いていない。
ただ、先行も2018年2着のアエロリットを最後に馬券内好走はなし。前での競馬は基本的に厳しい。今年の出走馬には、ソダシやジャックドールといった逃げ・先行の強い人気馬が出走するが、データ上は割り引きが必要か。

[安田記念]過去10年の脚質傾向
毎年馬券に絡んでいるのが4角7番手以下【7.6.7.76】で、本レースのベストポジションといえる。特に、昨年と2020年は1~3着を、2021年は1~2着が4角7番手以下だっただけに、この傾向は今年も続く可能性がある。
ただし、昨年は4番人気ソングライン、2番人気シュネルマイスターが4角10番手だったが、先に動いたソングラインがクビ差で勝っており、一昨年は4角8番手のダノンキングリーが11番手のグランアレグリアの猛追をアタマ差で凌ぎ切っている。2020年もグランアレグリアは4角7番手、そこから2馬身半差と離されたアーモンドアイは11番手と、ここ3年、一手先に動いた馬が先頭で駆け抜けている。
今年は、ジャックドールという強力な逃げ馬がいるだけに、2走前のマイルチャンピオンSで4角13番手から上がり最速で差し切ったセリフォス、前走・NHKマイルカップで4角13番手から追込んだシャンパンカラーらが、差し損ねる可能性も。それよりも前で脚が使えそうなソングラインやシュネルマイスターらに警戒したい。
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▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】前年覇者は勝率“0%”の8枠に 3年連続優勝の好枠にシュネルマイスターが入る
◆【前走ローテ】GI組が最多5勝も前走・ヴィクトリアM組が優勢か ソングライン連覇に追い風
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安田記念2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】セリフォス・レーンは“押さえ”評価 軸候補は「馬券内率100%」条件の2騎
▼追い切り診断
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◆【追い切り診断】ソダシを上回る「A」の高評価 「パワーを推進力へスムーズに変換できている」
◆【追い切り診断】GI馬にまさかの低評価「B」 「良くも悪くも“大人になった”感が…」
◆【追い切り診断】GI未勝利馬に高評価「A」 「段階を踏んで状態アップに成功」
▼データ攻略
◆【データ攻略】前走快勝の上位人気に「2.1.1.0」 百戦錬磨のGI馬に勝機到来
◆【データ攻略】勝率“8割”で信頼度上昇 不動のマイル王へ変わり身に期待
◆【データ攻略】ジャックドール参戦で穴妙味は十分 「勝率100%」が想定“10人気”以下に
◆【データ攻略】想定2桁オッズに勝率“75%” GI激走馬に共通する「逃げ切り勝ち」
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▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”以上の盲点 「この人気落ちは妙味たっぷり」
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◆【穴馬アナライズVol.3】想定“8人気”前後の伏兵 「昨年惨敗は度外視の一戦」
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▼血統傾向
◆【血統傾向】牡馬混合で輝く配合に妙味 単回収値「194」に上昇で激走の予感
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文●SPREAD編集部