LPGAツアー「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」の決勝トーナメントは、ベスト16とベスト8が、ネバタ州のシャドークリーク(6804ヤード、パー72)で27日(日本時間28日)に行われ、古江彩佳が2年連続のベスト4進出を決めた。
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■準決勝は古江とプレースタイルが似る選手
古江の粘り強さが光った。
午前中に行われた決勝トーナメント1回戦目、マヤ・スターク(スウェーデン)の一戦では、4番でスタークにバーディを決められ、先手を取られたがその後6番でバーディを沈め試合を降り出しに戻す。その後は8番、10番でもバーディを奪い、この時点で2アップのリード。終盤は13、15番で落としたが、その直後の14、16番で取り返し、2ホールを残して1アップ。ベスト8進出を決めた。
ベスト8では、現在ロレックス・ランキング11位のセリーヌ・ブティエ(フランス)と対戦。古江は前半3、4番と連続で落とし、ここでも相手に先手を許してしまう。その後7番で1つ取り返し1ダウンの状態で運命のバックナインへ。後半、12番でスコアをタイに戻したが、直後の13番でブティエに取り返される。しかしその直後の14番、値千金のバーディを決め流れを引き寄せると、16、17番を連続して取り、大逆転勝利を収めた。
明日の準決勝はロレックス・ランキング19位のレオナ・マグワイア(アイルランド)が相手。マグワイアは過去オールアメリカンのファーストチームに4度選出されるなど、アマチュア時代から力を見せていた実力者。飛距離は250.33ヤード(129位)とあまり出ないが、フェアウェー・キープ率84.89%(17位)、パーオン率69.44%(35位)というショットの正確性と、パーオン時の平均パット数1.77(33位)のパッティング力が魅力な選手。古江と似たスタッツであり、プレースタイルも似ている。準決勝は実力者同士の一進一退の攻防が繰り広げられることになるだろう。
古江にとって手強い相手だが、持ち前の粘り強さで準決勝を突破し、昨年の2位を超えたいところだ。
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文●SPREAD編集部