目次
■イルーシヴパンサー
今年は中京開催だった京都金杯から始動。好スタートから中団の内々に控え直線を迎えると、馬群に挟まれて窮屈になるシーンがありながらも、これを割って伸びてそのまま押し切っている。5カ月の休養明けで馬体重がプラス14キロ増だったことに加え、トップハンデタイと条件は厳しかったが、ポテンシャルの高さを示した形だ。この勝利により、昨年の東京新聞杯に続く、左回り重賞2勝目をマークしている。
◆【安田記念2023予想/騎手データ】セリフォス・レーンは“押さえ”評価 軸候補は「馬券内率100%」条件の2騎
1番人気に支持された昨年の安田記念では、二の脚がつかず後方追走から直線勝負に賭けたが、上がり最速で追い込むも8着まで。後傾ラップのスローペースだったこともあり、鋭い決め手を見せたものの大勢が決したあとだった。この頃は機動力に乏しく、自在性がなかったことが敗因と言えるが、力を出し切ってのものではないだけに度外視してよく、GIで通用しないと判断するにはあまりにも早すぎる。
重賞連勝を狙った前走の中山記念は、好発から5番手に構えたが、直線で再三進路がなくなるアクシデント。いかにも弾けそうな気配があったものの、最後はまったく競馬になっていなかった。この敗戦で人気を落とすようなら大歓迎と言える。左回りのマイル戦はこれまで5勝をマークしているように絶好の舞台。スタートにも進展が見られ、能動的なレースができるようになってきただけに、昨年の雪辱とともに、先頭でゴールするシーンまでケアしておきたい。
◆【安田記念2023予想/追い切り診断】シュネルマイスターを上回る「S」の最高評価 「自分の走りに集中し文句なし」
▼その他、穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”以上の盲点 「この人気落ちは妙味たっぷり」
◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“20倍”前後の刺客 「前走内容は激走の布石」
◆【危険な人気馬】GI連勝を狙う有力馬は“消し” 実績不足で「優勝条件を満たしていない」
安田記念2023予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】シュネルマイスターを上回る「S」の最高評価 「自分の走りに集中し文句なし」
◆【追い切り診断】ソダシを上回る「A」の高評価 「パワーを推進力へスムーズに変換できている」
◆【追い切り診断】GI馬にまさかの低評価「B」 「良くも悪くも“大人になった”感が…」
◆【追い切り診断】GI未勝利馬に高評価「A」 「段階を踏んで状態アップに成功」
▼データ攻略
◆【データ攻略】前走快勝の上位人気に「2.1.1.0」 百戦錬磨のGI馬に勝機到来
◆【データ攻略】勝率“8割”で信頼度上昇 不動のマイル王へ変わり身に期待
◆【データ攻略】ジャックドール参戦で穴妙味は十分 「勝率100%」が想定“10人気”以下に
◆【データ攻略】想定2桁オッズに勝率“75%” GI激走馬に共通する「逃げ切り勝ち」
◆【WIN5予想】メインは“ソダシを超えた”厳選一点突破 WIN4は想定“2桁”含め高配当狙い
▼騎手データ
◆【騎手データ】セリフォス・レーンは“押さえ”評価 軸候補は「馬券内率100%」条件の2騎
▼血統傾向
◆【血統傾向】牡馬混合で輝く配合に妙味 単回収値「194」に上昇で激走の予感
◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”にGI2勝目の気配 「4.0.2.4」に更なる上積みを期待
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】前年覇者は勝率“0%”の8枠に 3年連続優勝の好枠にシュネルマイスターが入る
◆【前走ローテ】GI組が最多5勝も前走・ヴィクトリアM組が優勢か ソングライン連覇に追い風
◆【脚質傾向】セリフォスやシャンパンカラーに“黄信号” 4角7番手以下の「一手先」に警戒
◆【人気傾向】馬券内率“80%”の1人気はオッズ次第で“100%”に上昇 伏兵の「下剋上」に警戒
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。