【LPGA】勝みなみ、パワーと“SGパッティング1.900”で6大会ぶりトップ10入りに期待 ショップライトLPGAクラシック

 

【LPGA】勝みなみ、パワーと“SGパッティング1.900”で6大会ぶりトップ10入りに期待 ショップライトLPGAクラシック
勝みなみ(C)Getty images

LPGAツアーの「ショップライト・LPGAクラシック」(ニュージャージー州/シービュー・ア・ドルチェ・ホテル・ベイ・コース/6190ヤード、パー71)が、9日に開幕する。

本大会は3日間競技で行われ、2010年には宮里藍が優勝。20、22年には畑岡奈紗がトップ10に入るなど、日本人選手と相性の良い大会でもある。

会場となるシービュー・ベイコースはLPGAツアーのなかでもトータルヤーデージが短いリンクスタイプのコース。全体的にフラットなコースに見えるが、フェアウェーには微妙な起伏や深いバンカーが無数にあり、さらには東海岸から吹く海風がコースの難易度を上げている。

日本からは古江彩佳笹生優花勝みなみ西村優菜上原彩子野村敏京が出場する予定。今年の日本勢は優勝争いに加わることができるのか。

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■黄金世代を代表する選手の活躍に注目

本大会の歴代優勝を見ると、2022年のブルック・ヘンダーソン(カナダ)、20年のメル・リード(イングランド)、19年のレクシー・トンプソン(アメリカ)といった飛ばし屋の活躍が目立つ。22年に通算9アンダー、6位タイで大会を終えた畑岡奈紗も、大会中のドライビングディスタンスは266.00ヤードを記録。距離の短いパー5でバーディを沈め、距離が長く難しいパー3でも持ち前の飛距離で攻略するなど、パワーのある選手が有利な傾向にある。

今回出場する日本人選手の中で、飛距離が魅力な選手は笹生優花と勝みなみの2人。特に勝は飛距離だけでなくパッティングも優れており、今大会では「DIOインプラントLAオープン」以来のトップ10入りに期待しても良さそうだ。

今季、勝のスタッツを見ると、ドライビングディスタンスは264.57ヤードと比較的良く、フェアウェー・キープ率も68.57%を記録。特にフェアウェー・キープ率は、国内ツアー時代よりも改善されており、ティーショットの精度は上がっていると見て良い。

さらに勝はパッティングも優れており、ストロークゲインド(SG)・パッティングでは1.900(1位)を記録。2位のステファニー・メドウ(北アイルランド)とは0.580の差をつけているのを見ると、いかに勝がグリーン上でスコアを稼いでいるかがわかる。勝がLPGAツアーで自己最高の7位タイとなった「DIOインプラントLAオープン」でも、要所のバーディパットを沈め好スコアを出していた。

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今回のコースは距離が短く、パワーのある勝ならセカンド以降を短い番手で攻めることも可能だ。そうなればパーオンの可能性も高くなり、得意のパットでスコアを縮めてくるだろう。また会場となるシービュー・ベイコースは、今季予選を通過した3試合のうち2試合のコースと同じく「ポアナ芝の混ざったグリーン」。本来であれば不規則に跳ねる難しいグリーンであるが、勝のパッティングとは相性が良いようだ。

勝はルーキーイヤーということもあり、ここまで8試合に出場して予選落ちが4回と苦戦を強いられている。しかし今回のコースは勝との相性も良く、今年3月に行われた「DIOインプラントLAオープン」以来、6大会ぶりのトップ10入りも期待できる状況だ。国内ツアーで見せていた「黄金世代の代表」とも言える強さを今大会でも見せられるか、注目したい。

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文●SPREAD編集部