目次
■トウシンマカオ
【中間調整】昨年秋の京阪杯で重賞初V。大外枠かつ58.5キロと酷量を課せられたシルクロードS4着を経て、前走・高松宮記念での躍進に期待されたがまさかの15着に終わってしまった。ただし、牡馬としては小柄でパワーを要する不良馬場はいかにも不向きで、14番枠から外後方の競馬を強いられたのも要因だろう。情状酌量の余地がある大敗だったと言える。その後は再起を期し、函館スプリントSから仕切り直すことに。
◆【函館スプリントステークス2023予想/データ攻略】単回収値「803」の破壊力 洋芝×短距離で“覚醒”する血統背景
放牧から5月半ばに美浦へ戻り14日の初時計だった坂路15-15で体をほぐす。18日の坂路ではラスト2F12秒6-12秒2(馬なり)と加速できており、立ち上げはかなり順調なようだ。美浦で行った1週前追いはウッドで8馬身ほど先に行かせた相手を追う意欲的な内容。楽な手応えのままで追いつき、最後は1馬身抜け出してのフィニッシュだった。5F全体の時計は自己ベストを更新する64秒9(強め)。
【最終追い切り】鮫島克駿騎手騎乗、函館芝併せ馬。大きく前に行かせた3歳未勝利に対しコーナーワークで詰め寄ると、直線半ばであっさり突き放し結果6馬身の先着を果たしている。
【見解】美浦での1週前も圧巻だったが、現地での攻めも豪快。格下相手に先着は当然のこととしても、1頭になってもフワりとさせないよう鞍上がしっかり追ったあたり脚元や体調の状況もすこぶる良好のよう。水分を含んだ馬場をモノともせず加速できており、抜群のデキと言える。
総合評価「S」
◆【函館スプリントステークス2023予想/穴馬アナライズVol.1】想定“10人気”前後の刺客 「秘めた能力は見限れない」
▼函館スプリントステークス2023予想 追い切り診断
◆【追い切り診断】想定“8人気”前後に高評価 「体調の良さと体幹の強化が見て取れる」
◆【追い切り診断】人気一角の4歳牝馬に辛口評価 「調整過程の随所に“アラ”を感じる」
◆【追い切り診断】トウシンマカオに迫る高評価「A」 「思惑通り順調な仕上がり過程」
函館スプリントステークス2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】驚異の連対率“8割”超を誇る軸候補 千二で輝く2騎も信頼
▼データ攻略
◆【データ攻略】前走完敗も「4.0.1.0」の適性で再浮上 “レア”鞍上に漂う勝負気配
◆【データ攻略】単回収値「803」の破壊力 洋芝×短距離で“覚醒”する血統背景
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“10人気”前後の刺客 「秘めた能力は見限れない」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“2桁”オッズの妙味 「狙いすました参戦に漂う好機」
▼血統傾向
◆【血統傾向】好走続く想定オッズ“2桁”に食指 驚異の「8.1.1.2」は無視できない
◆【血統傾向】得意な舞台替わりで想定“8人気”前後を指名 単回収値「132」で激走の予感
▼過去10年データ傾向
◆【前走ローテ】2勝の京王杯SC組は不在、“勝率6割”の桜花賞組に共通点
エプソムカップ2023予想コラム一覧
▼データ攻略
◆【データ攻略】ラップが証明する“未来のGI馬” 単勝勝負に妙味ありの「100%」条件
◆【データ攻略】想定“10人気”前後の盲点 前走2桁着順の馬に「3.0.0.1」の巻き返し要素
◆【WIN5予想】メインは“ジャスティンカフェ”消しの一点突破 函館SSは想定“2桁”で高配当狙い
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】単勝“8人気”前後の盲点 「再び大駆けの条件は揃った」
◆【危険な人気馬】連勝狙う上がり馬は“消し” 「一抹の不安漂う血統要素」
▼過去10年データ傾向
◆【枠順】ジャスティンカフェは前年と同じ8枠に 人気を上回る「好枠」の伏兵に警戒
◆【前走ローテ】エアファンディタに勝率“0%” 大敗からの“下剋上”に警戒
◆【脚質傾向】「上がり最速」は連対率4割超も ジャスティンカフェのリベンジは4角位置次第
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。