【女子ゴルフ】岩井千怜が大会レコードでの完全優勝に王手 宮里藍 サントリーレディスオープン3日日

 

【女子ゴルフ】岩井千怜が大会レコードでの完全優勝に王手 宮里藍 サントリーレディスオープン3日日
岩井千怜(C) Getty Images

女子ゴルフの国内第15戦「宮里藍 サントリーレディスオープン」(兵庫県・六甲国際ゴルフ倶楽部/6513ヤード、パー72)は10日、第3ラウンドが行われ、岩井千怜が7バーディ、2ボギーの67、通算19アンダーでホールアウト。初日から続く首位の座を守った。5打差14アンダー2位タイに山下美夢有申ジエ(韓国)、脇元華がつけている。

◆【実際の映像】大会レコードで首位堅持、岩井千怜のスーパー・バンカーショット

■千怜に隙なし、独走態勢を築く

3日目は上位陣がスコアを伸ばし合う、まさにムービングデーとなった。

岩井ツインズの妹・千怜と、4打差単独2位で出た脇元は、同じ最終組で主導権争いを繰り広げた。脇元が1番でバーディ発進すると、難しい2番で千怜がワンピンに寄せてバーディ。4番で脇元が長いバーディパットを沈めると、千怜がピン手前から入れ返す。

6番で千怜が長いバーディパットをねじ込んで突き放しにかかると、脇元は7番でピン奥3メートルからのフックラインを読み切ってバーディ。それでも千怜は攻め続け、8番、9番連続バーディ。逆に、脇元は9番で短いパーパットを外してしまう。

結局、千怜は前半5つ伸ばし、リードを7打に広げてバックナインへと向かった。

10番、脇元はすぐさまバウンスバックに成功するも、11番パー3、千怜はピン手前50センチにつけるスーパーショットで難なくバーディ。14番、脇元が長いバーディを決めると、グリーン奥カラーから千怜が入れ返す。これでは差が縮まらない。

千怜は16番パー3、ティーショットをバンカーに入れ、今大会初めてのボギーをたたく。最終18番もティーショットを左に曲げてボギーとしたものの、2位に5打差の独走態勢を築き最終日に臨む。

大会連覇を目指す山下と申は、ともに5つ伸ばしたが、千怜も5つ伸ばしたため、差は縮まらず。一方、脇元が入れると、千怜が入れ返すという状況の中、粘り強くプレーして2位を堅持した脇元は称賛に値するラウンドだった。

Advertisement


昨季の山下、一昨季の青木瀬令奈は、いずれも最終日に4打差をひっくり返して本大会の優勝を飾った。千怜の有利は動かないが、優勝争いは最後まで予断を許さない。

千怜は現時点で大会レコードを2打上回る19アンダー、さらに72ホール最少ストローク(24アンダー)更新の期待もかかる。明日は雨予報。果たしてどんな結末を迎えるのか。

■主な上位選手順位

上位選手の主な順位は以下の通り。

スクロールすると広告の後にコンテンツが続きます

1位/19アンダー/岩井千怜
2位タイ/14アンダー/山下美夢有、申ジエ(韓国)、脇元華
5位タイ/12アンダー/木村彩子、阿部未悠、安田彩乃
8位タイ/11アンダー/岩井明愛、フェービー・ヤオ(台湾)、永井花奈

菅沼菜々は9アンダー12位タイ。川岸史果は8アンダー15位タイ。藤田さいき、竹田麗央は7アンダー17位タイ。福田真未、小祝さくらは6アンダー20位タイ。上田桃子、吉田優利は5アンダー28位タイにつけている。

◆山下美夢有、自身初の2連覇へ視界良好 宮里藍 サントリーレディスオープン展望

◆渋野日向子、山下美夢有、岩井ツインズ…中心選手たちはいったい何位に…最新世界ランキング

◆金谷拓実、蟬川泰果、中島啓太の世界ランクはいったい何位……最新世界ランキング

文●河野道久