「オリンピック・パラリンピック競技大会(パリ2024)」公式記念コインの発表会が14日、東京都内フランス大使館で行われ、柔道男子66キロ級の阿部一二三と女子52キロ級の阿部詩(ともにパーク24)が登場した。
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■フランス大使館で開催
開幕を1年後に控えたパリ五輪を前にフランス大使館で行われたイベント。
フィリップ・セトン在日フランス大使は、「パリの組織委員会と提携して作った。フランスの誇る文化遺産をみなさんにご覧いただく。これを機にフランスからパリへ、東京からパリへの経緯を現している。東京2020からの流れでこの大会は行われる」とコメント。
また、主催者であるフランス国立造幣局のコマーシャル・ディレクター、オリヴィエ・セガラさんが記念コインの詳細について解説。ハンドバーコインについては、「日本からパリへバトンが渡される様を描いている。男子選手から女子選手へバトンが渡される。建築的な東京タワーとエッフェル塔が描かれている」とデザインを紹介しながら制作の経緯が語られた。
■トークセッションに登場
公益財団法人日本オリンピック委員会・星野一朗専務理事によるあいさつの後は、スペシャルゲストとして登場した阿部兄妹によるトークセッションも行われた。
自身の強さの秘訣について問われた兄の一二三は「努力」と語り、「先に妹が決勝にいつもいく。優勝したら安心する気持ちが強い」と妹の存在が刺激になると語った。
また、詩は「私たちは家族一丸となって目標に進んでいる」と述べ、4度目の世界制覇を果たしたことについて「4度目の世界制覇を狙ったうえでのチャンピオン。プレッシャーがあってほっとした」と安堵した。
■開催国・フランスを警戒
東京五輪でともに金メダルを獲得した2人には、パリ五輪での連覇に期待がかかる。
パリ五輪へのライバルとなり得るフランスについて一二三は、「66キロ級は強い。フランスにも強い選手が出ていて柔道大国。最先端のトレーニングをやっていて気が抜けない」と警戒。
また詩は「東京五輪で対戦したブシャール選手。9回くらい対戦していて、私もブシャール選手のおかげで強くなっている。パリでも勝ちたい」とライバルのアマンディーヌ・ブシャールの名を挙げた。
1年後への目標について一二三は「今日このようなイベントに出てパリが1年に迫ってきた。オリンピックまで頑張らないといけない。ぜひコインも購入してほしい」と抱負を述べ、詩も「東京からパリへつなぐコインもいただいて。私の気持ちもパリへ走り続けないといけない。努力していきたい」と力強くコメント。“兄妹2連覇”に向けて意気込んだ。
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文●SPREAD編集部