【宝塚記念/前走ローテ】ジャスティンパレスに“黄信号” 春天組は優勝馬より4着以下を狙え

 

過去10年の「宝塚記念」前走傾向
過去10年の「宝塚記念」前走傾向

25日に阪神競馬場で行われる第64回宝塚記念(GI、芝2200m)のデータを紹介する。

GI3連勝中で世界ランキング1位のイクイノックス、今年の天皇賞・春を制したジャスティンパレス、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬ジェラルディーナ、GI初タイトルを狙うディープボンド、昨年の菊花賞馬アスクビクターモアなど、豪華なメンバーが出走予定となった。

ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。

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■天皇賞・春組の連勝はわずか1頭

過去10年で9頭と最も馬券に絡んでいるのは、天皇賞・春組。昨年も同年春の天皇賞馬タイトルホルダーが制したが、連勝は2006年のディープインパクト以来だった。基本的に天皇賞・春の優勝馬は、キタサンブラックが2016年に2番人気3着、翌17年に1番人気9着、15年のゴールドシップも1番人気15着と相性が悪い。

過去10年の「宝塚記念」前走傾向

過去10年の「宝塚記念」前走傾向

天皇賞・春【4.3.2.32】勝9.8%、連17.1%、複22.0%
大阪杯【2.2.1.18】勝8.7%、連17.4%、複21.7%
鳴尾記念【1.3.0.13】勝5.9%、連・複23.5%
ドバイSC【1.1.2.6】勝10.0%、連20.0%、複40.0%
目黒記念【1.0.1.12】勝7.1%、連7.1%、複14.3%
QE2世C【1.0.0.4】勝・連・複20.0%
ライオンロックT【0.1.0.0】勝0.0%、連・複100%
ヴィクトリアM【0.0.4.4】勝・連0.0%、複50.0%

過去10年、天皇賞・春で3着以内の馬は【1.0.1.13】。むしろ4着以下の馬は【3.3.1.19】と7頭が馬券に絡んでおり、優勝したジャスティンパレス、2着のディープボンドより、4着のブレークアップ、11着のアスクビクターモアの巻き返しに警戒したい。

今年、前走・大阪杯組は不在。続く過去4頭が馬券内の前走・鳴尾記念組は掲示板内だった馬が条件となり、今年は優勝したボッケリーニのみが該当する。

イクイノックスが該当する前走・ドバイシーマC組は【1.1.2.6】。2021年にクロノジェネシスが優勝し、19年はスワーヴリチャードが3着、16年はドゥラメンテが2着、13年はジェンティルドンナが3着。馬券に絡んだ4頭はドバイシーマC2、3着。ジェンティルドンナは2014年にドバイシーマCを制した後、宝塚記念で9着と敗れ、過去に連勝記録はないが、出走間隔としては問題なさそうだ。

ジェラルディーナが該当する前走・クイーンエリザベス2世C組は【1.0.0.4】 。2019年のリスグラシューが優勝したほか4頭は馬券外だが、4~6着と大崩れはしておらず、巻き返しのチャンスは秘めている。

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▼血統傾向

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▼その他、過去10年データ傾向

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文●SPREAD編集部

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