25日に阪神競馬場で行われる第64回宝塚記念(GI、芝2200m)のデータを紹介する。
GI3連勝中で世界ランキング1位のイクイノックス、今年の天皇賞・春を制したジャスティンパレス、昨年のエリザベス女王杯勝ち馬ジェラルディーナ、GI初タイトルを狙うディープボンド、昨年の菊花賞馬アスクビクターモアなど、豪華なメンバーが出走予定となった。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【宝塚記念2023予想/血統傾向】JRA全10場で“最高勝率”の好条件 同配合が示す「高いコース適性」
目次
■天皇賞・春組の連勝はわずか1頭
過去10年で9頭と最も馬券に絡んでいるのは、天皇賞・春組。昨年も同年春の天皇賞馬タイトルホルダーが制したが、連勝は2006年のディープインパクト以来だった。基本的に天皇賞・春の優勝馬は、キタサンブラックが2016年に2番人気3着、翌17年に1番人気9着、15年のゴールドシップも1番人気15着と相性が悪い。

過去10年の「宝塚記念」前走傾向
天皇賞・春【4.3.2.32】勝9.8%、連17.1%、複22.0%
大阪杯【2.2.1.18】勝8.7%、連17.4%、複21.7%
鳴尾記念【1.3.0.13】勝5.9%、連・複23.5%
ドバイSC【1.1.2.6】勝10.0%、連20.0%、複40.0%
目黒記念【1.0.1.12】勝7.1%、連7.1%、複14.3%
QE2世C【1.0.0.4】勝・連・複20.0%
ライオンロックT【0.1.0.0】勝0.0%、連・複100%
ヴィクトリアM【0.0.4.4】勝・連0.0%、複50.0%
過去10年、天皇賞・春で3着以内の馬は【1.0.1.13】。むしろ4着以下の馬は【3.3.1.19】と7頭が馬券に絡んでおり、優勝したジャスティンパレス、2着のディープボンドより、4着のブレークアップ、11着のアスクビクターモアの巻き返しに警戒したい。
今年、前走・大阪杯組は不在。続く過去4頭が馬券内の前走・鳴尾記念組は掲示板内だった馬が条件となり、今年は優勝したボッケリーニのみが該当する。
イクイノックスが該当する前走・ドバイシーマC組は【1.1.2.6】。2021年にクロノジェネシスが優勝し、19年はスワーヴリチャードが3着、16年はドゥラメンテが2着、13年はジェンティルドンナが3着。馬券に絡んだ4頭はドバイシーマC2、3着。ジェンティルドンナは2014年にドバイシーマCを制した後、宝塚記念で9着と敗れ、過去に連勝記録はないが、出走間隔としては問題なさそうだ。
ジェラルディーナが該当する前走・クイーンエリザベス2世C組は【1.0.0.4】 。2019年のリスグラシューが優勝したほか4頭は馬券外だが、4~6着と大崩れはしておらず、巻き返しのチャンスは秘めている。
宝塚記念2023 予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】イクイノックス・C.ルメール騎手に“死角”データ 今年も「グランプリ男」の激走か
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」
◆【追い切り診断】イクイノックスは評価上々の「A」 「ひ弱さを抱えていた馬がグンと逞しく」
◆【追い切り診断】海外帰りのGI馬にまさかの辛口「B」 「精神的に整っていない印象が…」
◆【追い切り診断】重賞1勝馬がイクイノックスに並ぶ高評価 「実績劣るも、この雰囲気なら」
▼データ攻略
◆【データ攻略】タイトルホルダーも該当の「1.1.2.0」 “走るたびにスケールアップ”の4歳馬に死角なし
◆【データ攻略】評価暴落のGI馬に「4.0.0.1」 “即切り厳禁”ダークホースに激走注意報
◆【データ攻略】「連対率100%」の鉄板級ローテが出現 イクイノックスに迫る可能性を秘めた馬とは
◆【データ攻略】穴馬候補に「3.0.0.1」 “何らかの印を打たずにはいられない”魅力満載
▼穴馬予想
◆【穴ライズ】単勝オッズ“60倍”以上の盲点 「GI大敗で嫌われるならシメシメ」
◆【穴ライズ】前日“12人気”以下の爆穴 「復調ムードの今なら一発あっていい」
◆【穴ライズ】想定“8人気”前後の妙味 「阪神なら今回のメンバーでもやれる」
◆【WIN5予想】メインはイクイノックスを上回る存在なし WIN1は先行馬の”想定2桁”で高配当狙い】
◆【危険な人気馬】GI連勝を狙う人気の4歳馬は“消し” 「馬券内率わずか5%の事実」
▼血統傾向
◆【血統傾向】GI実績馬の盲点に単回収値「254」 “初モノ”が嫌われるなら狙い目
◆【血統傾向】JRA全10場で“最高勝率”の好条件 同配合が示す「高いコース適性」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【前日オッズ】イクイノックスは“勝率25%”の単勝1倍台 2着以下なら3連単は万馬券
◆【枠順】イクイノックスは昨年優勝馬と同じ3枠 馬券内率5.0%の“鬼門”にGI馬2騎
◆【脚質傾向】差し・追込はロンスパ必須 阪神芝2200mは先行8勝で前が止まらない
◆【人気傾向】イクイノックスに“勝率20%”の壁 「1+2+3人気」決着ゼロで波乱含み
文●SPREAD編集部