今週は阪神競馬場でGI・宝塚記念(芝2200m)が行われる。今年は昨年の年度代表馬イクイノックスと、天皇賞・春を制したジャスティンパレスの対決が焦点。さらに、昨年の牡馬クラシック勝ち馬2頭も出走予定と、否が応でもハイレベルな戦いが期待できそうだ。
ここでは、過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析。「穴馬データ」としてアスクビクターモアを取り上げる。
◆【宝塚記念2023予想/データ攻略】「連対率100%」の鉄板級ローテが出現 イクイノックスに迫る可能性を秘めた馬とは
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目次
■当該データの勝率は80%
GI馬の称号を引っ提げて臨んだ近2走はいずれも掲示板外。4歳にしてピークアウトしてしまったのか……そんな不安を抱かせる成績だが、上半期の総決算となる一戦で復活を遂げる可能性を示す以下データをご紹介したい。
・良馬場の右回り成績【4.0.0.1】
上記の条件では勝率80%。良好な馬場コンディション×小回りコースはアスクビクターモア好走のサインだ。
4勝の内訳をみると、ドウデュースを下した弥生賞、ジャスティンパレスを下した菊花賞も該当。雨の影響で道悪だった近2走はノーカウントと捉えてよさそうだ。4年連続で阪神芝内回りGI連対馬が馬券内を確保している当レース。見限るにはまだ早い。
宝塚記念2023 予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】イクイノックス・C.ルメール騎手に“死角”データ 今年も「グランプリ男」の激走か
▼データ攻略
◆【データ攻略】タイトルホルダーも該当の「1.1.2.0」 “走るたびにスケールアップ”の4歳馬に死角なし
◆【データ攻略】「連対率100%」の鉄板級ローテが出現 イクイノックスに迫る可能性を秘めた馬とは
◆【データ攻略】穴馬候補に「3.0.0.1」 “何らかの印を打たずにはいられない”魅力満載
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】イクイノックスを上回る「S」の最高評価 「世界一の馬に借りを返すデキ」
◆【追い切り診断】イクイノックスは評価上々の「A」 「ひ弱さを抱えていた馬がグンと逞しく」
◆【追い切り診断】海外帰りのGI馬にまさかの辛口「B」 「精神的に整っていない印象が…」
◆【追い切り診断】重賞1勝馬がイクイノックスに並ぶ高評価 「実績劣るも、この雰囲気なら」
▼穴馬予想
◆【穴ライズ】単勝オッズ“60倍”以上の盲点 「GI大敗で嫌われるならシメシメ」
◆【穴ライズ】前日“12人気”以下の爆穴 「復調ムードの今なら一発あっていい」
◆【穴ライズ】想定“8人気”前後の妙味 「阪神なら今回のメンバーでもやれる」
◆【WIN5予想】メインはイクイノックスを上回る存在なし WIN1は先行馬の”想定2桁”で高配当狙い】
◆【危険な人気馬】GI連勝を狙う人気の4歳馬は“消し” 「馬券内率わずか5%の事実」
▼血統傾向
◆【血統傾向】GI実績馬の盲点に単回収値「254」 “初モノ”が嫌われるなら狙い目
◆【血統傾向】JRA全10場で“最高勝率”の好条件 同配合が示す「高いコース適性」
▼その他、過去10年データ傾向
◆【前日オッズ】イクイノックスは“勝率25%”の単勝1倍台 2着以下なら3連単は万馬券
◆【枠順】イクイノックスは昨年優勝馬と同じ3枠 馬券内率5.0%の“鬼門”にGI馬2騎
◆【前走ローテ】ジャスティンパレスに“黄信号” 春天組は優勝馬より4着以下を狙え
◆【脚質傾向】差し・追込はロンスパ必須 阪神芝2200mは先行8勝で前が止まらない
◆【人気傾向】イクイノックスに“勝率20%”の壁 「1+2+3人気」決着ゼロで波乱含み
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。