MLBは14日(日本時間15日)、オールスター・ブレークが明け、いよいよ後半戦へと突入する。前半戦だけで32本塁打し、ホームラン王争いで独走するロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は同日行われるヒューストン・アストロズ戦に二刀流での先発出場が予定されている。
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■2021年の失速、再びか…
このまま絶好調を維持し、ぜひ日本選手初のホームラン・キング戴冠を期待したいところだが、懸念点が2つある。
そのひとつが盟友マイク・トラウトやアンソニー・レンドンなどの離脱で野戦病院と化したチーム状態。大谷は2021年、前半戦だけで33本塁打しここでもキング最有力とみられていたものの、オールスターの疲労やトラウトの離脱による敬遠責めもあり失速。後半戦でわずか13本に終わり、2本差で本塁打王を逃した。
また、さらなる懸念点は日本時間8月2日7時に迫ったトレード・デッドラインだ。エンゼルスは6月までプレーオフ進出のかかるワイルドカード争いでも「圏内」へと浮上。大谷が切望する「ひりひりした9月」が見えていたが、前半戦終了時には借金生活へと転落した。現状、エンゼルスには大谷のこれまで以上の大車輪の活躍以外に浮上の緒は見えない。
そうなると大谷のトレードは現実味を帯びて来る。
関係者によるとエンゼルスは大谷をトレードしない方針ではあるが、SPREAD編集部は8月以降の大谷の所属先をSNSを利用し読者にアンケートを募った。機能の限定により選択肢はわずか4つばかりではあるが、それでも意見が真っ二つに割れた。
SPREAD読者の実に51.5%は大谷のエンゼルス残留を支持、38.6%がロサンゼルス・ドジャースへのトレードと回答した。編集部の予想では「その他」が大勢を占めるとの見方もあったが、その他はわずかに7.9%。ダルビッシュ有との共闘となるサンディエゴ・パドレスは2%にとどまった。
中には「ドジャースへの移籍はナ・リーグへ移ることを意味し、ホームラン王獲得の夢がついえるのでないか」とする意見も見られ興味深かった。
果たして8月の今頃、大谷は本当にどこにいるのか。トラウト抜きのエンゼルスで四球攻めに遭う可能性を考えると、強打者がそろうア・リーグ・チームへの移籍が、キングへの近道…と考えることができそうだが、こればかりは神のみぞ知る…とすべきだろうか。
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文●SPREAD編集部