【MLB】電撃移籍の藤浪晋太郎、ポストシーズンでの登板が現実味 ア軍OB「コマンドが良くなっている」と太鼓判

 

【MLB】電撃移籍の藤浪晋太郎、ポストシーズンでの登板が現実味 ア軍OB「コマンドが良くなっている」と太鼓判
藤浪晋太郎(C) Getty Images

オークランド・アスレチックスは19日(日本時間20日)、藤浪晋太郎ボルチモア・オリオールズに移籍すると発表した。オリオールズ傘下3Aノーフォークの左腕イーストン・ルーカスとの1対1の交換トレードになる。ア・リーグ西地区の最下位チームから、強豪集うア・リーグ東地区で首位に立つチームへの電撃移籍。メジャー1年目からポストシーズンのマウンドに立つ可能性が出てきた。

◆【速報】FOX Sportsが藤浪晋太郎の電撃トレードを伝える

■救援転向でフォーシームの平均球速がアップ

藤浪の移籍を受け、アスレチックスは「藤浪晋太郎選手、ありがとうございました」と日本語でツイート。その後、「ありがとう、藤浪晋太郎! ボルティモアでの活躍を祈る」とつづり、「Thank you FUJI」と記した画像とともに投稿した。

また、移籍先のオリオールズも「WELCOME TO BALTIMORE」とツイートし、入団を歓迎した。

藤浪は昨オフ、ポスティングシステムを利用して阪神からアスレチックスに移籍。開幕から先発ローテーションの一角を任されたが、制球に苦しみ4連敗。防御率は14.40と大乱調だった。結果を残せなかったため、中継ぎに配置転換。すると徐々に安定感がアップ。6月から改善が見られ、7月は7登板で2勝1敗、8イニングで2失点という好リリーフぶり。特に11試合連続無四球と制球難も解消していた。

移籍情報を扱う『MLB TRADE RUMORS』は、最近の藤浪について「短いイニングを投げることで、フォーシームの平均球速は当初の97マイルから99~100マイルに上がった。また、最近は93~94マイルのスプリットに比重を置き、80マイル半ばのカッターを減らしている」と投球内容の変化を指摘した。

■「優秀なブルペン陣にパワーアームが加わる」

また、アスレチックスOBで解説者のダラス・ブレイデン氏は「(藤浪の)コマンドは良くなってきた。しかし、複数イニングを投げると苦労することもある。最速102マイルの速球と92から96マイルのスプリット、そして速球がストライクゾーン付近にコントロールされている場合に効果的となるスライダーも持っている。守護神フェリックス・バウティスタへつなぐため、早い段階で投入される投手としてブランドン・ハイド監督に活用されるだろう」とツイートし、セットアッパーとしての活躍に期待した。

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ア・リーグ東地区首位に立つオリオールズはすでに強力なリリーフ陣を誇っており、18日段階で防御率3.79(全体8位)、奪三振率26.1%(全体4位)となっている。特にオールスターゲームに選出されたクローザーのフェリックス・バティスタとセットアッパーのヤニエル・カノの継投は万全。藤浪は彼らにつなぐ役割を期待されており、「MLB TRADE RUMORS」も「すでに優秀なブルペン陣にパワーアームが加わる」と評価した。

ア・リーグ西地区でぶっちぎり最下位のアスレチックスから首位チームへの電撃移籍。この“栄転”で、大谷翔平さえ叶えていないポストシーズンでの登板も見えてきた。

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文●SPREAD編集部