23日に中京記念(GIII、中京芝1600m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は、的中票数11票、払戻金4113万6700円となり、今季3番目の高配当を記録した。今週も人気通りにはいかない難解なレースが多く、3週連続の高額配当にも期待ができそうだ。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
◆【中京記念2023予想/データ攻略】「馬券内率100%」の鉄板条件に該当 展開含めて“絶好の買い時”
目次
■前走の末脚が強烈だったディヴィーナ
2019年以来の中京開催となる中京記念は、確固たる主役が不在。人気も割れそうで、ここはデータ傾向から有力馬を手広く押さえて攻略するのが良さそうだ。
中京開催となった2013年~19年の脚質傾向を見ると、逃げ【0.0.0.8】、先行【2.3.0.18】、差し【2.3.3.39】、追込【3.1.4.26】で追込が最多3勝。上がり3Fを見ても、1位が7戦4勝と決め手が必要なレースとなっている。
今回、ダノンスコーピオンやホウオウアマゾンは実績上位だが、斤量別の成績を見ると57.5キロ~59.0キロは【1.0.0.10】で1勝のみ。ハンデ58.0キロ以上を背負う2頭はデータ上、厳しいと見る。
前走・ヴィクトリアマイルでソングラインを上回る上がり最速の末脚を見せたディヴィーナが、ハンデ54キロならデータ上は最右翼。ディヴィーナに加え、前走・米子Sを上がり2位タイの末脚で勝利したメイショウシンタケ、同レースで先行策から掲示板に載ったウイングレイテストとアナゴサンの4頭で今週のメインレースを攻略する。
■波乱含みのWIN3は伏兵台頭に警戒
今回警戒すべきは、WIN3札幌11R・しらかばS。2020年から現在の施行条件になったレースだが、過去3年の3連単平均配当は42万8326円と大荒れ。昨年も11番人気のミニオンペールが逃げ残り、3連単は54万6490円を記録した。今週はここが山場と読む。
まずWIN1中京10R・桶狭間Sは例年人気通りとはいかず、脚質も前後ろフラット。人気の先行馬ドリームビリーバーを筆頭に、人気や脚質を問わず手広く押さえる。続くWIN2福島10R・白河特別は、直線も短く前残りが顕著な福島芝1800m。確かな先行力を持つオウケンボルト、セイウンプラチナ、ヤマニンガラッシアの3頭で突破を狙う。
正念場のWIN3札幌11R・しらかばSは高配当を狙う。過去3年は逃げ2勝、先行1頭。前が止まらない開幕週だけに、逃げ・先行から、実績馬だけでなく伏兵を含め波乱を待つ。
締めのWIN5福島11R・安達太良Sは芝スタートのスピード比べ。快速馬ハコダテブショウが別定58キロで脚が上がれば、コース形態が似た中山ダ1200mを2番手から押し切った経験があるチェイスザドリームが浮上する。
結論は以下の通り。
WIN1:ドリームビリーバー、ナムラフランク、ジゲン、コパノハンプトン
WIN2:オウケンボルト、セイウンプラチナ、ヤマニンガラッシア
WIN3:カンティーユ、カルネアサーダ、マウンテンムスメ
WIN4:ディヴィーナ、メイショウシンタケ、ウイングレイテスト、アナゴサン
WIN5:チェイスザドリーム
計144点
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文●塚本元気(SPREAD編集部)