アル・ナスル来日記者会見、クリスティアーノ・ロナウドが「誰もがプロサッカー選手にはなれない」と人生哲学を語る

 

アル・ナスル来日記者会見、クリスティアーノ・ロナウドが「誰もがプロサッカー選手にはなれない」と人生哲学を語る
来日会見で登壇したアル・ナスルのカストロ監督、FWロナウド、FWタリスカ、DFアル=ガナム(左から) 撮影:新垣博之

サッカー・ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを擁するサウジアラビア1部リーグのアル・ナスルが「Al-Nassr JAPAN TOUR 2023」のために来日。23日にホテル日航大阪にて記者会見を行った。

会見にはロナウドやルイス・カストロ監督、中国の広州恒大でも活躍してきたブラジル人FWタリスカ、FIFAワールドカップ2022カタール大会で優勝したアルゼンチン代表相手に大金星を上げた立役者、サウジアラビア代表DFスルタン・アルガナムの4名が登壇した。

◆アル・ナスルのクリスティアーノ・ロナウド「可能な限り多くの大会でトロフィーを勝ち取りたい」と来日会見で意欲を語る

■「さらなる新加入選手」とは…

「できる限りトロフィーを勝ち取り続けたい」と語ったロナウド 撮影:新垣博之

会見の冒頭でカストロ監督は「時間が必要だが、チームは徐々に成長している。日本で良いチームに仕上げる準備をしたい。また、今後もさらなる新加入選手が入り、チーム力は上がるだろう」と、アル・ナスルの展望を述べた。

チームに電撃加入して半年。リーグ16試合出場で14ゴールを挙げるなど、相変わらずの得点力を発揮し続けるロナウドは、「次の夢」について問われると「できる限りトロフィーを勝ち取り続けたい。今後もチームには有力な選手が加入してくる。確実にチームのレベルが上がるはずだ」とし、「誰もが成功を望んでいる。失敗しようなどとは望んでいない。自分はプロサッカー選手になりたいと望み、運良くそうなれて今日に至っている。しかし、誰もがプロサッカー選手にはなれない。ただ、人生の異なった分野でも成功を遂げられることを、子供たちには理解して欲しい」と、真摯に応えた。

また、現チームのエース格であるFWタリスカは、「僕は中国でプレーしていた頃、日本のJリーグのチームと対戦した。パスを繋ぐ日本のプレースタイルが好きで、当時対戦した浦和レッズの9番のプレーが印象に残っている」と言及。

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「名前は覚えていない」そうだが、気になる当時の浦和の“背番号9”は、現・柏レイソルのFW武藤雄樹。ただ、ゴールを挙げた“ポジション9番”のFW興梠慎三の可能性もある。

なお、カストロ監督や選手たちが頻繁に言及していた「さらなる新加入選手」とは、いった誰なのか…。ドイツ紙『キッカー』などは、セネガル代表FWサディオ・マネ(バイエルン)と「合意寸前」と連日に渡って報じているが、果たして…。

アル・ナスルは25日、大阪のヤンマースタジアム長居でブラジル代表FWネイマールら世界屈指の名手をそろえるフランス王者パリ・サンジェルマンと、27日には中1日で昨季のUEFAチャンピオンズリーグ準優勝のインテル(イタリア)と対戦する。

ネイマール擁するPSGとロナウドのアル・ナスルによるドリームマッチが日本で実現する。

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文●新垣博之(しんがき・ひろゆき)