ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は23日(日本時間24日)、本拠地でのピッツバーグ・パイレーツ戦に「2番DH」で先発出場。初回に5試合ぶりの今季36号同点ソロを放った。
◆【実際の映像】大谷翔平、初回の5試合ぶり36号同点弾は“わずか4秒”で着弾の低空飛行レーザー弾
■エンゼル・スタジアム最後のホームランなのか
3試合連続無安打と当たりが止まっていた大谷のバットだが、この日はいきなり同点弾を放ち打線を勢いづけた。
大谷は1点ビハインドで迎えた初回の第1打席、相手先発ミッチ・ケラーがフルカウントから投じた7球目の内角低めカットボールを捉えると、ボールは打球角度19度の低空飛行で、あっという間にセンター・フェンス超え。滞空時間“わずか4秒”の一発は飛距離410フィート(約125メートル)、打球速度112.9マイル(約182キロ)の“光速弾”だった。
これには実況も「レーザー弾で同点だ」と大興奮。あまりの速さに大谷のバットフリップも見られず終いだった。
朝からのこの一発に歓喜する日本のファンの声でSNSは埋め尽くされたが、現地アメリカでの論調は微妙だった。
それと言うのも、日本時間8月2日午前7時に迫ったトレード期限前、エンゼル・スタジアムでのホームゲームはこの日が最後になるからだ。
実際、米メディア『ESPN』は「ショウヘイ・オオタニがトレード期限最後のホームゲームで本塁打」と記事を掲載。あたかもエンゼル・スタジアムで最後のホームランとなるかのような見出しを打ち出したほど。
『ESPN』は「エンゼルスとそのファンは、エンゼルスの大谷による最後のベースボール・マジックかどうか知らずにスタジアムを後にした」とも記した。
チームはこの後、デトロイトに向かいトレード期限までホームには戻らない。またフィル・ネビン監督は28日(同29日)のトロント・ブルージェイズ戦で大谷がマウンドに上がると明らかにしているが、これがエンゼルスとして最後のマウンドになるのか…すべてはエンゼルスの勝利にかかっている。
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文●SPREAD編集部