【MLB】「直球もスプリットもグレート」完璧救援の藤浪晋太郎を指揮官称賛 21球中15球がストライクの快投

 

【MLB】「直球もスプリットもグレート」完璧救援の藤浪晋太郎を指揮官称賛 21球中15球がストライクの快投
オリオールズの藤浪晋太郎(C)ロイター/USA TODAY Sports

ボルチモア・オリオールズ藤浪晋太郎が25日(日本時間26日)、敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に2番手で登板。2―2の7回からマウンドに上がり、2回無安打無失点3奪三振と完璧に抑え込んだ。試合は9回裏、オリオールズ3番手イェニエル・カノが打ち込まれ、3―4で逆転サヨナラ負けを喫した。

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■21球中15球がストライクの安定ぶり

2-2の同点で迎えた7回、2番手としてマウンドに上がった藤浪は、まず5番ブライソン・ストットをスプリットで遊ゴロに打ち取る。続くオールスター捕手のJ.T.リアルミュートは100.3マイル(約161キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。7番アレク・ボームは内角カットボールで二飛。この回、わずか7球で切り抜けた。

1点を勝ち越した8回も続投。8番ブランドン・マーシュを空振り三振に切って取ると、9番ヨハン・ロハスは右飛、1番カイル・シュワバーはスプリットで空振り三振と完璧に封じた。結局、この日は2回を投げて無安打無失点3奪三振で、21球中15球がストライクという安定ぶりだった。

藤浪の好投を“ピッチングニンジャ”の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏も絶賛。「フジナミ、100点満点」「鋭い93マイルのスプリッター」と記し、投球映像とともに投稿した。

■「彼の持っている能力は素晴らしい」

藤浪は勝利投手の権利を持って交代したが、9回は守護神フェリックス・バティスタではなく、中継ぎのカノが登板。しかし、結果的にこの継投は失敗。カノが打ち込まれ、チームは痛恨の逆転サヨナラ負け。同時に藤浪の今季6勝目と移籍後初勝利も消えた。

試合後、地元放送局「MASN」などのインタビュー応じたブランドン・ハイド監督は、当初からバティスタに休養を与えることを決めていたと明かし、リードを守り切れなかったカノは「私以外に責任を負うべき人は誰もいない」と悔しさをあらわにした。

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厳しい表情を見せていた指揮官だったが、藤浪について問われると「ファンタスティックだった」と途端に笑顔を見せ、「アンビリーバブルな2回だった。直球もグレート、スプリットもグレート。ストライクを投げ込み、素晴らしい投球だった」と賛辞を惜しまなかった。

移籍直後のタンパベイ・レイズ戦では2試合連続で失点。しかし、指揮官は「不運だった」と擁護。「彼の持っている能力は素晴らしい。我々にとって大きな助けとなるだろう」と話し、改めて高い信頼感を口にした。

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文●SPREAD編集部