女子ゴルフの国内第21戦「楽天スーパーレディース」(兵庫県・東急グランドオークゴルフクラブ/6636ヤード、パー72)は28日、第2ラウンドが行われ、鈴木愛、宮澤美咲が通算11アンダーの首位タイとなった。1打差10アンダー3位タイに吉田優利、桑木志帆、小祝さくらの3人がつけている。
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■小祝、圧巻8連続バーディで猛追
猛暑の中、カットラインが3アンダーというハイレベルな伸ばし合いとなった2日目。
午前アウト・スタート、4打差3アンダー19位タイで出た鶴岡果恋が前半29と大爆発した。3番ボギー以外は全てバーディという猛ラッシュ。一時は10アンダー単独首位に躍り出たが、後半に入ってバーディが来ない。逆に15番でダボをたたいてしまい、8バーディ、1ボギー、1タプルボギーの67で2日目を終えた。
2打差5アンダー4位タイで出た吉田は、午前イン・スタート。前半14番、16番バーディで2つ伸ばして後半へ。4番、5番連続バーディ、8番パー3もバーディとし、2日連続で5バーディ、ノーボギーの67をマーク。10アンダー単独首位で午後組の結果を待った。
午後スタートで激しく上位争いに絡んだのが、鈴木、小祝、川岸史果の第24組。
2打差5アンダー4位タイで出た鈴木は1番、2番連続バーディで発進。5番、6番、8番とバーディを重ね、10アンダーの吉田に追いついた。
1打差6アンダー3位で出た川岸は2番、4番、7番、10番バーディで吉田、鈴木に並ぶ。そして圧巻だったのが、6打差1アンダー53位タイから出た小祝。1番バーディの後、4番からツアー最多タイの8連続バーディで一気に首位まで駆け上がった。
首位タイから出た宮澤も1番、2番連続バーディの後、6番バーディで、一時は吉田、鈴木、川岸、小祝、宮澤の5人が10アンダーの首位に並んだ。
宮澤は8番でバーディをもぎ取り、11アンダーの単独首位に立つ。終盤、午後組のスコアが停滞する中、前半を1イーグル、3バーディで折り返した桑木が、後半も11番、13番、17番バーディで10アンダーまで伸ばし、1打差2位タイまで差を縮めた。
15時49分、前日に続き雷雲接近のため、競技を中断したが、17時23分に再開。第24組の鈴木は後半パーが続いたが、最終18番、ナイスアプローチからのバーディフィニッシュ。宮澤が13番で落としたため、11アンダーの単独首位でホールアウトした。
同組の小祝は、12番以降は最後までパーをセーブし、9バーディ、ノーボギーの63。大会コースレコードを1打更新する見事なラウンドとなった。
宮澤は14番ですぐさまバウンスバックし、再び首位に並ぶと、以降はパーでまとめ、鈴木と並んだまま2日目を終えた。
明日も晴れ、雷雲接近の予報は出ていない。バーディ合戦を制して、ムービングデーに抜け出してくる選手は果たして誰になるのか。
■主な上位選手順位
上位選手の主な順位は以下の通り。
1位/11アンダー/鈴木愛、宮澤美咲
3位タイ/10アンダー/吉田優利、桑木志帆、小祝さくら
6位タイ/9アンダー/サイ・ペイイン(台湾)、イ・ミニョン(韓国)
8位タイ/8アンダー/櫻井心那、鶴岡果恋
佐久間朱莉、金澤志奈、川岸史果、菅沼菜々、野澤真央は7アンダー10位タイ。後藤未有、穴井詩、神谷そら、岩井明愛、仁井優花、川﨑春花は6アンダー19位タイ。藤田さいき、高橋彩華は5アンダー28位タイ。ホステスプロの稲見萌寧、青木瀬令奈は4アンダー38位タイにつけている。
なお、有力選手のうち、吉本ひかる、脇元華、内田ことこ、竹田麗央、永峰咲希、木村彩子、 佐藤心結、山内日菜子、金田久美子、阿部未悠、渡邉彩香は予選落ちとなった。河本結は第2ラウンド6ホール終了後、石川明日香は同13ホール終了後、棄権した。
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文●河野道久