【MLB】「2026年が照準」2大エースを放出したニューヨーク・メッツ、今オフの大谷翔平争奪レースからも撤退か トレード期限終了

 

【MLB】「2026年が照準」2大エースを放出したニューヨーク・メッツ、今オフの大谷翔平争奪レースからも撤退か トレード期限終了
大谷翔平(C)ロイター/USA TODAY Sports

メジャーリーグは米東部時間の1日18時(日本時間2日7時)、トレード期限が終了した。最終日になってジャスティン・バーランダー(ニューヨーク・メッツ)が、古巣ヒューストン・アストロズに電撃復帰するなど各チームは最後まで精力的に動いた。

大谷翔平の所属するロサンゼルス・エンゼルスもメッツから救援右腕のドミニク・リオーネを駆け込みで獲得し、ポストシーズン進出へ向けて最後まで補強に動いた。

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■最終日、バーランダーがアストロズへ

今季のポストシーズン進出をあきらめていないチームは、さらなる戦力強化を目指し「買い手」となって即戦力を補強。一方、今後の戦いに希望が持てないチームは「売り手」となり、主力と引き換えに若手有望株を獲得、来季を見据えて再編成に着手するというのがメジャーにおけるトレード市場の流れ。そのトレード期限が終了し、各チームの目指す方向性が明確になった。

今夏の“主役”となったのは、メッツ。スティーブ・コーエン・オーナーの圧倒的な財力を背景に実力者を次々獲得。ワールドシリーズ制覇を目指して開幕を迎えたものの、いざフタを開けてみると借金生活が続きナ・リーグ東地区で下位に低迷。今季中の巻き返しを放棄し、「売り手」となった。

特に衝撃的だったのは、マックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーという2大エースの放出。米スポーツメディア『The Athletic』は、今回の移籍劇を詳報。その中でシャーザーとビリー・エプラーGMによる話し合いの様子を伝えているが、記事によると「(今季のポストシーズン進出は断念し)2024年に向けてチームを作り直すのか?」と問いただしたシャーザーに対して、同GMは「我々が想定しているのは25~26年だ。25年は一番早いケースであり、26年に勝つことを考えて動いている」という答えだったという。つまり、今季どころか来季も勝利を目指すわけではなく、同GMは「24年は過渡期」と語ったという。

■FA市場でのビッグネーム獲得に否定的

さらに、同GMは今オフのフリーエージェントFA)市場でも「上位レベルの選手は獲得しない」と明言。シャーザーは話し合いを受けて「彼らが24年に優勝を狙うならチームを出たいとは思わなかった。ニューヨークが気に入っていたし…。しかしそうではなかった」とし、チームの方向性と自身の思いが乖離していることがはっきりし、トレードを受け入れたと明かした。

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富裕球団のメッツは、今オフのFA市場で大谷獲得に乗り出すチームの1つと言われていた。しかし、エプラーGMがビッグネームの獲得に否定的な考えを示したことで、争奪戦から撤退したと見る向きもある。
現存のスター選手を放出し、若手有望株を集める方向に舵を切ったメッツ。大谷獲得レースにも影響を及ぼしそうだ。

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文●SPREAD編集部