【女子ゴルフ】勝つのは小祝さくらかイ・ミニョンかそれとも… 北海道meijiカップ展望

 

【女子ゴルフ】勝つのは小祝さくらかイ・ミニョンかそれとも… 北海道meijiカップ展望
小祝さくら (C)Getty Images

女子ゴルフの国内第22戦「北海道meijiカップ」(北海道・札幌国際カントリークラブ 島松コース/6593ヤード、パー72)が4日、開幕する。

昨季は、最終日3位タイから出たイ・ミニョン(韓国)が逆転で通算6勝目を飾った。夏の北海道を舞台にした、歴史ある3日間トーナメント。世代を超えた熱き戦いを制するのは誰か。

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■「島松コース」ではパーオンが重要

北広島市島松にある林間コース「札幌国際カントリークラブ 島松コース」は、思いのほかアップダウンがあり、細かいアンジュレーションも多い。Aコースは距離があり、Bコースは左右に小さく曲がるホールが多く、フェアウェーも広くない。そして厄介なのは、北海道特有の粘る洋芝のラフ。特にグリーン周りは細心の注意が必要だ。

となると、選手にはショットの精度、縦の距離感が求められる。過去2回のトップ3選手のスタッツを見ると、パーオンの重要性が分かる。

トップ3選手のパーオン数

トップ3選手のパーオン数

過去2回いずれも、優勝選手は2~3位選手よりも必ずパーオン数で勝っているのだ。いかにラフを避け、グリーンにパーオンさせるかがスコアに直結するポイントといえよう。

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そこで、今季ここまでのパーオン率上位と、直近2試合のパーオン数(率)上位選手を割り出してみた。

今季のパーオン率

今季のパーオン率

直近2試合のパーオン数(率)

直近2試合のパーオン数(率)

直近2試合のパーオン数が多く、今季のパーオン率でも上位の選手は赤字で示した二人。前週も優勝争いを演じた小祝さくらとイ・ミニョンだ。

北広島市出身の小祝にとって、「札幌国際カントリークラブ」は地元中の地元。地の利も生かせる。そして、イ・ミニョンはディフェンディング・チャンピオンである。二人は有力な優勝候補といえる。

もう一つ、気になる点がある。それは今大会で多くの韓国人プレーヤーが活躍していること。過去15回のうち7回、韓国人選手が優勝している。とても偶然とは思えない。これは印象だが、韓国人プレーヤーは高低差のあるコースに強い傾向があるかもしれない。

中でも、06年、09年と今大会を2度制している全美貞が上り調子だ。前半戦は苦しんだが、ここに来て23位タイ、17位タイ、4位タイと明らかに良化している。永久シード獲得まであと5勝に迫っており、モチベーションも高いはずだ。

日本人プレーヤーでもう一人挙げるとすれば、今季パーオン率で6位につけている、18年大会の覇者・福田真末。福田は今季の目標として「パーオン率1位」を掲げており、期待は大きい。また、今大会から復帰する原英莉花のプレーも見逃せない。

初日の注目組は、前週早くもツアー2勝目を挙げた櫻井心那稲見萌寧青木瀬令奈のペアリング。9時00分、1番スタートとなる。そして、尾関彩美悠、小祝、復帰戦を迎える原の組み合わせ。1番から10時00分にティーオフする。

■有力選手のペアリング

なお、有力選手の主なペアリングは以下の通り。

1番スタート/7:40/柏原明日架、全美貞(韓国)、不動裕理
1番スタート/8:30/佐久間朱莉、植竹希望、藤田光里
1番スタート/8:40/山内日菜子、吉本ここね、濱田茉優
1番スタート/8:50/神谷そら、桑木志帆、三ヶ島かな
1番スタート/9:00/櫻井心那、稲見萌寧、青木瀬令奈
1番スタート/9:30/吉田優利、安田祐香、大里桃子
1番スタート/9:40/吉本ひかる、新垣比菜、菊地絵理香
1番スタート/9:50/阿部未悠、小滝水音、永峰咲希
1番スタート/10:00/尾関彩美悠、小祝さくら、原英莉花
1番スタート/10:10/ペ・ソンウ(韓国)、イ・ミニョン(韓国)、森田遥
10番スタート/7:35/竹田麗央、後藤未有、脇元華
10番スタート/7:55/上野菜々子、岸部桃子、福田真未

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文●河野道久