ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は3日(日本時間4日)、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番DH・投手」で先発出場。
4回で急きょ降板となるも、3安打4奪三振無失点と好投。打者としては、8回の第4打席に今季40号ソロを放つなど2打数2安打1打点2得点2四球(1敬遠)、1盗塁の活躍で打率は.310まで上昇した。
◆【実際の映像】右手がけいれんしているはずなのに……大谷翔平、緊急降板後に見せた約172キロの低弾道弾に場内大歓声 “球団史上最速”で40号到達
■エ軍逆転負けも、大谷は新たな偉業達成
投手・大谷は初回から100マイル(約160キロ)超えを連発。2回にはメジャー通算600奪三振をマークするなど好投を見せたが、右手と指のけいれんのため、4回わずか59球を投げたところで急きょ降板となった。
打者・大谷は第1打席に右前打、第2打席は四球を選び出塁。緊急降板後、1点を追う6回2死走者なしで迎えた第3打席では、申告敬遠で3打席連続出塁を決めると、相手先発ブライアン・ウーの2球目で今季14個目の盗塁をマーク。C.J.クローンの中前打が飛び出し、大谷は快足を飛ばして一気に同点のホームを踏んだ。大谷の激走に、場内からは「MVPコール」が巻き起こった。大谷の活躍が打線に火を付け、エンゼルスはこの回一時逆転に成功。
そして迎えた第4打席、8回1死走者なしの場面で三番手アイザイア・キャンベルの6球目フォーシームを捉えると、角度23度の低弾道で打球は右中間スタンドへ。打球初速106.7マイル(約172キロ)、飛距離390フィート(約119メートル)の一打で、46本塁打を放った2021年に続く自身2度目のシーズン40発の大台到達となった。110試合目での40号到達は球団史上最速。年間58発ペースとなる一発だった。
この40号に現地記者が反応。 MLB公式のサラ・ラングス氏によると「大谷翔平は、1964年5月7日のマッドキャット・グラント以来、マウンドに上がった試合で本塁打と盗塁を達成した初めての選手となる」とのこと。さらに「1900年以降、同一試合で無失点投球をし、本塁打と盗塁を決めた3人目の選手」として、投打に渡る活躍を見せた大谷を称えた。
大谷の偉業達成で3-1とリードを広げたエンゼルスだが、9回にマリナーズの新戦力ケイド・マーロウにグランドスラムを浴びて逆転負け。大事な4連戦で苦しい黒星スタートとなった。ポストシーズン進出に向けて負けられない試合が続く。
◆「大谷翔平は全ての試合でMVP」史上初の大記録に米敏腕記者もお手上げ 緊急降板後に特大40号
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文●SPREAD編集部