【女子ゴルフ】鈴木愛が単独首位に浮上、上位陣の伸び悩みで一転大混戦に 北海道meijiカップ2日目

 

【女子ゴルフ】鈴木愛が単独首位に浮上、上位陣の伸び悩みで一転大混戦に 北海道meijiカップ2日目
女子ゴルフの鈴木愛(C)Getty Images

女子ゴルフの国内第22戦「北海道meijiカップ」(北海道・札幌国際カントリークラブ 島松コース/6593ヤード、パー72)は5日、第2ラウンドが行われ、鈴木愛が1イーグル、2バーディ、ノーボギーの68で回り、通算10アンダーの単独首位に浮上した。1打差9アンダー2位タイにささきしょうこ、川﨑春花、2打差8アンダー4位に小祝さくらがつけている。

◆【実際の映像】単独首位浮上の鈴木愛、最終18番で奪った会心のバーディパット

■鈴木、起死回生のイーグルで流れ変える

前日とは打って変わって、上位陣のスコアが伸び悩む展開となった2日目。

8アンダー単独首位で出た小祝は3番、3オン2パットでボギーが先行。たびたびチャンスにつけるが、パットのタッチが合わず、バーディに結び付かない。前半最後の9番パー5、3打目をスピンバックさせピン奥1メートルに。これを決めて待望のバーディ。前半のうちに2位との差を2打、この日のスコアをイーブンに戻した。

トップと2打差6アンダー単独2位から出た鈴木は、絶妙のアプローチでパーセーブを続けるものの、こちらもバーディが来ない。結局、前半は9ホールともパーを並べた。

後半に入ってスコアが動き出す。前半2つ伸ばして折り返したささきが、10番、14番、16番、17番とバーディを重ね、一気に9アンダー単独首位に躍り出る。

同じく前半2つ伸ばした川﨑は12番、14番バーディ。パーセーブが続いていた鈴木も、12番パー5で起死回生のショットインイーグル。この結果、川﨑、鈴木、小祝が1打差2位に並んだ。ささきは18番パー、この日のベストスコア66でホールアウトし、後続を待った。

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川﨑は18番、ピン左手前からのフックラインを読み切ってバーディフィニッシュ。最後にささきに追いついた。残すは最終組の鈴木と小祝。鈴木は15番で、ピン右手前からの長いバーディパット。パターを振り抜くと、ボールはカップの右縁から一回転して吸い込まれ、この時点でささき、川﨑を捕らえる。

最終18番、鈴木、小祝ともバーディチャンスにつける。小祝のパットは左を抜け、インに入って最後までバーディが取れなかった。鈴木はピン奥1.5メートルをきっちり沈め、一人2けたの10アンダーとし、単独トップに立って2日目を終えた。

幸い2日目も天気は持ったが、明日は朝から雨予報。最後に頂点に立つのは、復活優勝を狙う鈴木、ささきか、今季初勝利のかかる川﨑か、地元2連勝を目指す小祝か。最終日の戦いから目が離せない。

■主な上位選手順位

上位選手の主な順位は以下の通り。

1位/10アンダー/鈴木愛
2位タイ/9アンダー/ささきしょうこ、川﨑春花
4位/8アンダー/小祝さくら
5位タイ/7アンダー/櫻井心那、葭葉ルミ
7位タイ/6アンダー/野澤真央、西山ゆかり、藤本麻子、青木瀬令奈、桑木志帆、佐久間朱莉、吉田優利、仁井優花

永峰咲希、藤田さいきは5アンダー15位タイ。稲見萌寧、後藤未有は4アンダー22位タイ。復帰戦となった原英莉花は2アンダー44位タイで決勝ラウンド進出を決めた。

なお、有力選手のうち、永井花奈、神谷そら、渡邉彩香、安田祐香、金澤志奈、吉本ひかる、佐藤心結、山内日菜子、高橋彩華、脇元華は予選落ちとなった。

◆【実際の映像】単独首位浮上の鈴木愛、最終18番で奪った会心のバーディパット

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文●河野道久