ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は6日(日本時間7日)、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番DH」で先発出場。4打数1安打で、打率は.306となった。試合は延長戦の末、3―2でマリナーズが勝利。接戦を落としたエンゼルスは、同一カード4連敗のスイープを許し、1日(同2日)から続く連敗も今季ワーストタイの「6」となった。借金は「1」で、プレーオフに進出できるワイルドカード3位以内までは7ゲーム差に開いた。
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■6連敗でプレーオフ進出圏内まで7差
大谷は1点を追う初回の第1打席、2試合ぶりの安打となる中前打をマーク。打球速度は105.6マイル(約169.9キロ)を記録する鋭い当たりだった。
しかし、良かったのはここまで。2、2打席目は相手先発右腕ブライス・ミラーの前に2打席連続の空振り三振。8回の4打席目も4番手ジャスティン・トパに二ゴロに打ち取られた。この日は結局、4打数1安打で期待された41号はお預けとなった。
チームは延長10回に1点を勝ち越され、敗戦。これでア・リーグ西地区のライバル相手に同一カード4連敗となり、スイープを食らった。さらに連敗は「6」を数え、プレーオフに進出できるワイルドカード3位以内までは7ゲーム差となった。
大谷のトレードを封印し、補強も行ったエンゼルス。あとはポストシーズンへ向けて白星を重ねるだけだったが、その矢先の連敗街道。米紙『ニューヨーク・ポスト』は、「トレード期限を前にプレーオフ進出へ向けて全力で戦うことを決断したエンゼルスだったが、現在の状況は期待していたものと真逆になっている」と指摘した上で、「トレード期限後のスタートは惨憺たるもの」と伝えた。
■強い結束で「困難な状況を乗り越える」
この大型連敗を受けて、データを扱う『FanGraphs』はエンゼルスがプレーオフに進出できる可能性を2.3%と計算し、『Baseball Reference』も1.6%と発表。数字上はポストシーズン争いで大きく後退した。
それでもフィル・ネビン監督は「誰もが我々のことを“終わった”と考えていることは知っている。だが、26人の選手たちとスタッフはそう思っていない。我々にはまだ戦いが残っている」と発言し、あきらめない姿勢を強調した。
捕手のチャド・ウォラックも「我々のクラブハウスはいつも活気がある。私たちは色んなことを経験してきた。オールスターゲームの前後には調子を落としたが、その後は調子を取り戻してかなり良いプレーをした。我々は結束が強い。それが、これまでも困難な状況を乗り越えるのに役立ったことは確かだ」とし、団結力を武器に再び上昇気流に乗るだろうと説いた。
ポストシーズン争いで崖っぷちに立たされたエンゼルス。巻き返しへ向けて一致団結できるか、注目の戦いは続く。
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文●SPREAD編集部