【MLB】菊池雄星、7回1失点の快投報われずも…公式サイトは左腕を称賛「チーム好調は彼のおかげ」 

 

【MLB】菊池雄星、7回1失点の快投報われずも…公式サイトは左腕を称賛「チーム好調は彼のおかげ」 
ブルージェイズ・菊池雄星(C)Getty Images

トロント・ブルージェイズ菊池雄星が8日(日本時間9日)、敵地でのクリーブランド・ガーディアンズ戦に先発登板。7回3安打1失点6奪三振と好投したものの、打線の援護なく今季4敗目(9勝)を喫した。

0-1で敗れたチームは連勝が「4」で止まった。

◆【実際の動画】指揮官も“称賛”した菊池雄星の快投、被安打わずか3で3戦連続のQSをマーク

■捕手との息もピッタリで好配球

初回を3者凡退で片付けた菊池だったが、続く2回に連続長短打を許し、1点を先制された。それでも後続を抑え、最少失点で食い止めると、その後は圧巻の投球。3回2死から四球を与えたものの、4、5、6回と3者凡退で退けた。7回は2死から二塁打を浴びたが、最後は空振り三振を奪い切り抜けた。

結局、7回3安打1失点6奪三振でマウンドを降りた菊池。打線の援護なく敗戦投手となったが、この日も制球が冴え、最速97マイル(約156キロ)の直球やスライダーを武器にガーディアンズ打線を手玉に取った。

ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は試合後、「菊池は自信と確信を手にした」と話し、快投を演じた左腕を称賛。「彼は打者のスイングを読んでいる。(捕手の)ダニー・ ジャンセンとの息も合い、素晴らしい配球だ。ここ数カ月は誰よりも安定している」とコメントした。

菊池は最近5試合(29イニング)で防御率1.24、29奪三振を記録し、シーズン防御率も3.53まで向上した。

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■「考え過ぎない」で好調キープ

公式サイトは菊池について「(エース格の)アレック・マノアが調子を崩しながらも、チームが好調を維持できているのは先発5番手だった彼のおかげ。ローテーションが薄かったブルージェイズを救った」と高評価。

指揮官も「彼がいなかったら、我々はどうなっていたか分からない。ア・リーグ15位以内の防御率で、三振を量産し、耐久性があり、安定している」とし、公式サイトに同調した。

菊池は「今はあまり考え過ぎないようにしている。以前は少し考え過ぎていた。特に打たれていた5月には…」とメンタル面の改善について言及。続けて「それ以降、調整がうまくいき、最近は自信を持って投げることができている」と自己分析した。

昨季は6勝7敗とチームの期待を裏切った菊池だが、今季はすでに自己最多9勝をマーク。敵将テリー・フランコーナ監督も復活した左腕に対して「前評判通りの投球だった。90マイル台半ばの速球があり、(勝った)我々が彼を追い詰めたわけではなかった。内野安打と二塁打を打っただけだ。本当に良い投手だ」と賛辞を贈った。

ローテの柱として信頼を勝ち得た菊池。次回登板で待望の2ケタ、10勝目達成に期待がかかる。

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文●SPREAD編集部