【MLB】「可能性ある限りあきらめない」大谷翔平、確率1.2%の“崖っぷち”もプレーオフ進出に意欲 「連勝を伸ばせば自ずと高まる」

 

【MLB】「可能性ある限りあきらめない」大谷翔平、確率1.2%の“崖っぷち”もプレーオフ進出に意欲 「連勝を伸ばせば自ずと高まる」
エンゼルスの大谷翔平 (C) Getty Images

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平は9日(日本時間10日)、本拠地でのサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に「2番DH・投手」で先発登板。今季10勝目をマークし、史上初の2年連続“2桁勝利2桁本塁打”の偉業を達成した。

16連戦の最終日を連勝というかたちで終えたエンゼルスは移動日を挟み、11日(同12日)から敵地でのヒューストン・アストロズ戦に挑む。プレーオフ進出圏内までは依然7ゲーム差と厳しい状況が続いている。

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■チーム総力戦でPO進出へ

史上初の偉業を成し遂げた大谷だが、試合後に笑顔はなかった。大谷は「終始自分の状態に納得していなかった」とストイックに語ると、「勝利をするには得点が必要で、バッターボックスにも立っているが、チームメートのサポートが必要だ」とチームの活躍あっての勝利とした。

プレーオフ進出の可能性については「もちろんすごく高いというわけではないと思いますけど、可能性がある限りあきらめることはない。これから連勝を伸ばしていけば自ずと高まっていくと思う」と前向きにコメントした。

MLB公式サイトのエンゼルス番レット・ボリンジャー記者によると、フィル・ネビン監督は試合後に「(大谷は)疲れている」と語り、「2回以外は、投球が本当に上手で、効果的に投げていたと思う。しかし、彼は疲れている。 16日間で16連戦となる。 6回に入ると彼はガスが少なくなっていると私に言ったが、彼はそこから出て行って無失点のイニングを投げた」と、疲労を感じながらも好投を見せた大谷を称えた。

そんななか米分析サイト『Codify』は、「Baseball Referenceによれば、エンゼルスがプレーオフへ進出する確率は1.2%だ」とショッキングなデータをSNSに投稿。さらに「ショウヘイ・オオタニは得点圏で走者を置いて打席に立った過去14回のうち、9回敬遠されている」と大谷への警戒が顕著に強まっているとした。

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16連戦を終え疲労困憊のチームだが、最終戦ではブランドン・ドルーリーの適時打や、マイク・ムスタカスの勝ち越し3ランなど総力戦で勝利をもぎ取り、大谷に10勝目を付けた。死力を尽くして勝利へ奮闘するエンゼルス。1.2%の“崖っぷち”からの奇跡の巻き返しに期待したい。

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文●SPREAD編集部