セントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバーが11日(日本時間12日)、敵地でのカンザスシティー・ロイヤルズ戦に「1番中堅」で先発出場。
4打数3安打1打点で3試合連続マルチ安打をマーク。チームが敗れ低迷する中でも、7月8月と打撃好調をキープしている。
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■フライボールを減らし、センター返しを徹底
ヌートバーはシーズン序盤に故障の影響で離脱するなど、前半戦は打率.259、5本塁打、OPS.740と振るわず。7月に入って、打率.309、6本塁打、OPS.969と巻き返すと、8月にはさらに調子を上げ、打撃絶好調。長打にも磨きがかかり、リードオフとして抜群の存在感を見せている。
MLB公式「Baseball Savant」によると、今季ヌートバーの打撃指標には大きな変化が見られる。引っぱった打球が昨季の43.8%から30.5%まで減少し、センター方向の打球が34.4%から44.4%へと大幅に増加。ゴロ率が46.0%が54.3%に。平均打球初速がやや低下しているが、長打力は健在。
もともと選球眼がよく、メジャートップクラスの四球率が強みのヌートバー。空振り率にも改善が見られ、リードオフマンとしてコンタクト重視の打撃スタイルを貫いている。昨季25.1%だった初球スイング率が14.6%まで減少しており、出塁の可能性を探っている様子も窺える。
この日も3安打を放ち、8月の打率は.375、OPSは1.107まで上昇した。故障を経験しWBC出場の影響も懸念されたが、本領発揮はこれからのようだ。
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文●SPREAD編集部