ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は30日(日本時間31日)、敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に「3番DH」で先発出場。5回に右前適時打を放ち今季95打点目をマーク、一時ア・リーグ2位タイに浮上した。
◆際立つ“デーゲーム”の大谷翔平 メジャートップの貫禄「1.228」が示す好相性
■ガルシアが押し出し四死球で打点トップタイに
3-2の1点リードで迎えた5回2死一、二塁の第3打席、大谷は相手先発クリストフェル・サンチェスが投じた内角のシンカーを弾き返し、痛烈な当たりは一塁手の横をすり抜け右前へ。二塁走者が生還し、2試合連続の打点を記録した。
大谷はフィリーズ3連戦で13打数5安打3打点。この日、昨季に並ぶシーズン95打点となり、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)に並び、一時ア・リーグ2位タイに浮上した。しかしその後の試合でガルシアが押し出し四死球で2打点をマークし、1位のカイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)に並び1位タイに急浮上。大谷は首位を2打点差で追う3位となった。
大谷は現在、44本塁打でア・リーグ首位を独走。この日、ルイス・ロベルトJr.(シカゴ・ホワイトソックス)が5試合ぶりとなる35号を放ったが、その差は「9」と大谷が大きくリードしている。
一方、首位打者争いはヤンディ・ディアス(タンパベイ・レイズ)が打率.327で1位、大谷は打率.307と2分差で追いかけ、現在はボー・ビシェット(トロント・ブルージェイズ)に次ぐ3位。こちらはハードルが高く、タイトル獲得の可能性があるのは本塁打と打点の2部門か。
エンゼルスは残り28試合。大谷は7試合連続のノーアーチとブレーキがかかっているものの、2位のロベルトJr.も7月以降は減少。ロベルトJr.は残り28試合で9本、3試合に1本ペースで量産する必要がある。
30日(同31日)現在のア・リーグ打撃ランキングは以下の通り。
【打率】
1位 .327 ヤンディ・ディアス(レイズ)
2位 .314 ボー・ビシェット(ブルージェイズ)
3位 .307 大谷翔平(エンゼルス)
4位 .295 吉田正尚(レッドソックス)
【本塁打】
1位 44本塁打 大谷翔平(エンゼルス)
2位 35本塁打 ルイス・ロバートJr.(ホワイトソックス)
3位 32本塁打 アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
【打点】
1位 97打点 アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
1位 97打点 カイル・タッカー(アストロズ)
3位 95打点 大谷翔平(エンゼルス)
◆大谷翔平のFAにも影響か…主力級6選手をウェーバーにかけたエ軍「残留への思いを消し去る動き」と米記者指摘
◆右ひじ靭帯損傷の大谷翔平は「打者として毎年50~60本塁打可能」二刀流継続がベストも…エ軍前打撃コーチが見解
◆大谷翔平とエンゼルス蜜月終了か 新年俸値下げでメジャー全29球団〝大争奪戦〟
文●SPREAD編集部