ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は1日(日本時間2日)、敵地でのオークランド・アスレチックス戦に「3番DH」で先発出場。6回の第3打席で二塁打を放ち、4試合連続安打をマークした。
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■“隠れ首位打者”が急浮上
大谷は6回先頭打者で迎えた第3打席、相手先発JP・シアーズのインコース高めスライダーを捉えると、打球は速度100.9マイル(約162.3キロ)で右翼線へ。鋭い当たりは瞬く間に外野フェンス前へ到達、今季26個目の二塁打とした。
この日の大谷は3打数1安打1四球で、打率.307。しかし同日、コーリー・シーガー(テキサス・レンジャーズ)が規定打席に到達し、打率.345で首位打者に登場。大谷は4位に落ち、首位打者争いから一歩後退した。
大谷は右ひじ靭帯損傷が判明した8月23日(同24日)ダブルヘッダー2試合目から、フル稼働で8試合連続のスタメン起用も、今季ワーストタイの8戦ノーアーチ。
この日、昨季ア・リーグ新記録の62発で本塁打王を獲得したアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が、史上最速となる出場810試合目での通算250本塁打で今季30号に到達。単独4位に浮上した。しかし、35本で2位のルイス・ロベルトJr.(シカゴ・ホワイトソックス)とは9本差と、大谷のキング独走は変わりない。
エンゼルスは残り27試合。このまま大谷にノーアーチが続いたとしても、本塁打王争いは2位のロベルトJr.は残り27試合で9本、つまり3試合に1本以上が必要となり、大谷が優勢か。
打点王争いは接戦が続くなか、この日、カイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)が適時二塁打を放ち98打点とし、アドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)と1打点差で単独首位に立った。大谷は1位と3打点差の3位。
“隠れ首位打者”とされたシーガーが浮上したことにより、首位打者争いから一歩後退した大谷だが、本塁打王に加え打点王の打撃2冠は手中にある。
1日(同2日)現在、ア・リーグの打撃部門ランキングは以下の通り。
【打率】
1位 .345 コーリー・シーガー(レンジャーズ)
2位 .324 ヤンディ・ディアス(レイズ)
3位 .314 ボ・ビシェット(ブルージェイズ)
4位 .307 大谷翔平(エンゼルス)
5位 .294 吉田正尚(レッドソックス)
【本塁打】
1位 44本塁打 大谷翔平(エンゼルス)
2位 35本塁打 ルイス・ロベルトJr.(ホワイトソックス)
3位 32本塁打 アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
【打点】
1位 98打点 カイル・タッカー(アストロズ)
2位 97打点 アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
3位 95打点 大谷翔平(エンゼルス)
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文●SPREAD編集部