■ブラヴァス
2020年の本競走で重賞初制覇。当時は七夕賞2着からの臨戦で2番人気の支持を集めていたが、中団から鋭く追い込み、差し切り勝ちを決めている。前半1000m通過が61秒9のスローペースだったこともあり、この馬自身の上がり3ハロンは32秒6を記録。決め手勝負には強いタイプだ。
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近走は苦戦傾向にあり、ここ2戦にいたっては連続してフタ桁着順に沈んでいるが、前走は不良馬場に泣き、前々走は初のダート戦。情状酌量の余地はある。ピックアップしたいのが4走前のオクトーバーSで、59キロを背負いながらも上がり最速で追い込み、勝ち馬から0秒2差の4着に善戦。久々の複勝圏内入りとはならなかったものの、復調を予感させる走りだった。
これまでウッド中心の調整から、この中間は坂路主体にシフト。動きもキビキビしており、4カ月ぶりの久々は問題なさそう。夏競馬最終日を迎えるが、これまで【2.1.1.0】と、このシーズンを得意としていることも見逃せない。ガラリ一変の可能性は十分で、激走の材料が揃っている今回は一発があっても。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。