ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は3日(日本時間4日)、敵地でのオークランド・アスレチックス戦に「2番DH」で先発出場。5回の第3打席、この日2度目の四球で出塁後、二盗に成功し今季20盗塁目をマークした。
◆【実際の動画】大谷翔平、相手一塁手との談笑直後に自身20盗塁目マーク! スマートな二盗で偉業達成の瞬間
■大谷、打点トップと「5点差」に
大谷は5回1死走者なしで迎えた第3打席、相手2番手エイドリアン・マルティネスの四球で出塁。ランドル・グリチャックの打席で相手一塁手と談笑した直後、二塁手が塁から離れたタイミングを見逃さず、二盗に成功した。
この盗塁で今季20盗塁目となり、大谷は自身キャリア2度目の「20盗塁40本塁打」に到達。この記録を複数回のシーズンで達成したのは、最多4度のアレックス・ロドリゲス、3度のバリー・ボンズとホセ・カンセコらレジェンド選手に次ぐ史上8人目の快挙となっている。
一方、大谷はアスレチックス3連戦で8打数1安打6四球と低調気味。この連戦で打点は付かず「95打点」のまま3位、カイル・タッカー(ヒューストン・アストロズ)は99打点でア・リーグ2位。1位のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)は2試合連続アーチでこの日100打点目に到達し、大谷との差を「5」に広げた。
大谷の44本塁打は、依然キング独走中。2位ルイス・ロベルトJr.(シカゴ・ホワイトソックス)の35本塁打に対し、3位のガルシアは34本塁打と肉薄しているが、大谷との差は「10」と、すぐに脅威となることはなさそうだ。また、昨季ア・リーグ新記録の62発で本塁打王を獲得したアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)が1日(同2日)史上最速となる出場810試合目での通算250本塁打で今季30号に到達、翌日2試合連続アーチを記録し単独4位に浮上した。
首位打者争いは、“隠れ首位打者”こと負傷者リスト(IL)から戦線復帰したコーリー・シーガー(レンジャーズ)が1位で打率.341、大谷は4位で打率.304、吉田正尚(レッドソックス)も打率.296の5位で追っている。
この日、大谷はトミー・ジョン手術のため今季はあと10日以内に終了の可能性がある、と各メディアが報道。残り試合が不透明のなか、今季ラストスパートの猛攻はあるか。
9月3日(同4日)現在のア・リーグ打撃ランキングは以下の通り。
【打率】
1位 .341 コリー・シーガー(レンジャーズ)
2位 .322 ヤンディ・ディアス(レイズ)
3位 .314 ボー・ビシェット(ブルージェイズ)
4位 .304 大谷翔平(エンゼルス)
5位 .296 吉田正尚(レッドソックス)
【本塁打】
1位 44本塁打 大谷翔平(エンゼルス)
2位 35本塁打 ルイス・ロベルトJr.(ホワイトソックス)
3位 34本塁打 アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
4位 31本塁打 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
【打点】
1位 100打点 アドリス・ガルシア(レンジャーズ)
2位 99打点 カイル・タッカー(アストロズ)
3位 95打点 大谷翔平(エンゼルス)
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文●SPREAD編集部