10日にセントウルS(GII、阪神芝1200m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は、的中票数7票、払戻金6491万6140円となり、今季3番目の高配当を記録した。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
◆【セントウルステークス2023予想/追い切り診断】アグリを上回る「S」の最高評価 「最終追いの動きはさすがの迫力」
目次
■人気の一角を“消し”で好配当狙い
セントウルSは、阪神で行われた2013~19年のデータを元に分析する。7年間の3連単平均配当額は7万2507円。「大波乱」とまではいかず、2016~19年の1着馬は全て1番人気だった。人気、実力通りの順当な決着で終えることが多く、ここは狙いを絞ったほうが良さそうだ。
脚質傾向を見ると、逃げ3勝、先行2勝、差し2勝、追込0勝と、開幕週だけに前が止まらない。
上位人気が予想される中で先行力が魅力なのは、ジャングロとアグリ。人気一角が予想されるビッグシーザーは、3歳馬の成績が【1.2.1.8】と不振傾向にあり、ここは思い切って“消し”の判断とする。
■大荒れ警戒の京成杯は伏兵2頭も候補
今回警戒すべきは、WIN5中山11R・京成杯オータムハンデ。ハンデ戦らしく例年荒れる傾向にあり、直近では2年連続で3連単20万超え、15年には3連単222万7820円の大波乱を巻き起こした。今回はここが山場と見て勝負をする。
まずWIN1中山9R・白井特別は過去の傾向から上位人気の先行馬から手広く抑える。続くWIN2阪神10R・オークランドTRTは、初のダート1200m開催。このコースは、前有利ながら前走から距離短縮組が【1.2.2.16】と不振であり、レッドマランシュ、テーオーステルスは厳しい。代わりに先行馬からレーヴリアン、ラインガルーダ、メズメライザーを抑えておく。
WIN3中山10R・セプテンバーSは、2014年を除く過去9年で逃げ【1.2.1.5】、先行【6.4.4.17】とこちらも前有利。古牡馬と4キロ差がある3歳牝馬の先行馬サンティーテソーロで一点突破を狙う。
注目のWIN5中山11R・京成杯オータムハンデは、斤量53キロ以下が【3.3.1.18】で勝率12.0%。2015年に53キロの13番人気フラアンジェリコが制するなど、軽ハンデの伏兵が狙い目となる。ここは実績豊富なソウルラッシュを抑えつつ、高配当狙いで軽ハンデのグラニット、トーセンローリエの3頭でWIN5最終レースを攻略する。
結論は以下の通り。
WIN1:メタルスピード、サンクフィーユ、セナリスト、オウケンボルト
WIN2:レーヴリアン、ラインガルーダ、メズメライザー
WIN3:サンティーテソーロ
WIN4:ジャングロ、アグリ
WIN5:グラニット、トーセンローリエ、ソウルラッシュ
計72点
セントウルステークス2023 予想コラム一覧
騎手データ
◆【騎手データ】ジャングロ・武豊J、アグリ・横山典Jより……「人気<着順」のジョッキーに熱視線
追い切り診断
◆【追い切り診断】アグリを上回る「S」の最高評価 「最終追いの動きはさすがの迫力」
◆【追い切り診断】辛口評価「B」は巻き返し狙う人気馬 「本当に良くなってくるのは次か……」
◆【追い切り診断】ピクシーナイトを上回る「A」の高評価 「前哨戦仕上げも状態は◎」
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データ攻略
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穴馬予想
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血統傾向
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文●塚本元気(SPREAD編集部)

