読売ジャイアンツ・岡本和真が今季終了後、メジャー移籍を目指してポスティング申請をした場合に備え、メジャー複数球団が調査に乗り出しているという。
『MLB Network』のジョン・モロシ記者が7日(日本時間8日)、伝えた。同記者は前日にも横浜DeNAベイスターズ・今永昇太のメジャー挑戦を報じており、2日続けて日本球界のスターを巡る話題を提供した。
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■ポスティング利用で巨人から2例目なるか
モロシ記者は自身のX(旧ツイッター)に投稿。球界関係者の話として「複数のMLB球団が、プロ野球のホームランリーダー岡本和真を評価し、調査している。これは、今オフに読売ジャイアンツが、ポスティングシステムを利用してのメジャー移籍を容認する場合に備えてのものだ」と伝えた。
また、同記者は「ジャイアンツはこれまでポスティングシステムによるメジャー移籍を1人しか認めていない。もしポスティングされない場合、24年オフに海外FAとなる可能性がある」と続けた。これは、巨人からポスティングシステムを利用してメジャーに移籍したケースは、2019年オフに右腕の山口俊がトロント・ブルージェイズへ加入した一例しかなく、球団が認めるかどうか不透明であることを示唆したものと思われる。
岡本は前日の今永と同様、以前からメジャー関係者の間では注目の的だった。特に今春のWBC前後から加速。侍ジャパンでは大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)やダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、あるいは日本の三冠王・村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)らに話題が集中するなか、「26歳(当時)という若さで、5年連続30号は目を見張る」とし、岡本を日本のキーマンにあげる海外メディアもあった。
■左腕キラーとユーティリティー性が高評価
また、移籍情報を扱う『MLB TRADE RUMORS』は7月に入り、「メジャー球団に入る可能性のある日本人選手」として、今永や山本由伸(オリックスバファローズ)らとともに岡本を挙げていた。
同サイトは、まず岡本について左腕キラーぶりを紹介。「110打数で打率.355、出塁率.463、長打率.656を記録(記事掲載時点)している」と称賛。その上で「もし彼が左腕を圧倒し続ければ、安定したパワー、堅実な守備(2度のゴールデングラブ賞)、そしてポジションの多様性(三塁、一塁、左翼で守備に就く)という能力と合わせて、右利きの強打者を加えたいMLB球団にとって魅力的なパッケージとなるはずだ」と指摘していた。
ただ、この記事において岡本は、佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ)、村上らとともに「注目を続けるべき若手スター」というカテゴリーに組み込まれており、「すぐに渡米」とは同サイトも考えていないようだった。
果たして急転直下、岡本のメジャー入りはあるのか。目が離せない状況になってきた。
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文●SPREAD編集部