【オールカマー/追い切り診断】連敗中の伏兵がタイトルホルダーに並ぶ高評価 「好気配の前走よりさらに上」

 

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■マリアエレーナ

【中間調整】重賞勝ちは昨年の小倉記念のみだが、大きな不利があった昨年秋の天皇賞で0秒7差7着、馬場の悪いところを通らされた今春の大阪杯で0秒5差5着などポテンシャルは一線級と見劣らないものがある馬。連覇を狙った前走・小倉記念は1番人気に応えられず4着に終わったが、華奢な馬にとって実質トップタイとなるハンデ56.5キロがいかにも厳しかったようだ。

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その後は在厩で様子を見られ、目立った反動がないことからオールカマーへ進出することに。8月31日から時計を出し始め、1週前追いとなる9月14日のCW単走では序盤ゆったり折り合い、終いびっしり追われるメリハリのある稽古を消化。馬場を大きく使いながらラスト1F11秒2(一杯)と豪快な伸び脚を披露した。

【最終追い切り】レース当週はいつも通り、火曜に追い切り。CWは水分が残り走りにくいコンディションながら、こちらもいつも通りと言える好バランスの前向きさにあふれた走りで進み、仕掛けられたラストは力強い伸びを見せた。時計は自己ベストを更新する6F79秒8(一杯)。

【見解】2週前追いにあたる攻め時計をパスしているあたりがどうかだが、酷暑のなかのオーバーワークを避けたものだろう。その後土曜、木曜、そして最終追いの火曜と高いレベルの動きを見せている。それに久々の関東遠征を前に1週前、当週とこれだけの負荷を掛けられるあたり、体調面は問題どころかすこぶる良好と見ていい。好気配だった前走時より、さらに上の状態か。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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