10月1日に中山競馬場で行われる第57回スプリンターズS(GI、芝1200m)のデータを紹介する。
秋こそGIタイトルを手にしたいナムラクレア、セントウルS2着のアグリ、サマースプリント2連勝を飾ったジャスパークローネ、昨年2着のウインマーベルらがスプリント王決定戦に集結。
ここでは過去10年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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目次
■フレッシュなサマースプリント組の取捨が肝
過去10年、最多5勝を挙げているのは前走・セントウルS組。同組のうち前走2着以内が【4.4.0.11】連対率42.1%と、前哨戦で結果を残せた馬は信頼できる。また前走3番人気以内は【5.4.0.16】。今年出走予定のテイエムスパーダとアグリなら、前走2番人気で2着だった後者に軍配が挙がる。
・セントウルS【5.4.2.42】勝9.4%、連17.0%、複20.8%
・安田記念【2.1.1.6】勝20.0%、連30.0%、複40.0%
・キーンランドC【1.1.4.37】勝2.3%、連4.7%、複14.0%
・北九州記念【1.1.1.18】勝4.8%、連9.5%、複14.3%
・CBC賞【1.0.0.2】勝・連33.3%、複33.3%
・ヴィクトリアマイル【0.1.0.1】勝0.0%、連・複50.0%
・函館スプリントS【0.1.0.5】勝0.0%、連・複16.7%
・高松宮記念【0.1.0.1】勝0.0%、連・複50.0%
・朱鷺S【0.0.1.2】勝・連0.0%、複33.3%
・パラダイスS【0.0.1.0】勝・連0.0%、複100.0%
次点では、勝率、複勝率で上回る安田記念組。今年は安田記念で12番人気15着だったメイケイエールが出走予定。同レースで2桁人気または2桁着順だった馬は【0.1.1.4】。2022年のナランフレグが3着、15年はサクラゴスペルが2着、馬券外4頭のうち3頭は4着に健闘と巻き返しが目立った。精神面から信頼しにくいメイケイエールだが、復活のチャンスは残されているかもしれない。
セントウルS以外のサマースプリント組からの参戦も多く、キーンランC、北九州記念、CBC賞、函館スプリントSのいずれの組も「休み明け2戦目以内」で「前走の着順が人気と同等又は上だった馬」の好走が目立ち、その成績は【2.3.2.25】。さらに「今回、前走と同じ騎手」であれば【2.3.1.14】勝率10.0%、複勝率30.0%。回収率は単勝334%、複勝105%と儲かる数字になる。2022年はこれに該当するジャンダルムが優勝、ウインマーベルが2着、ナムラクレアが3歳牝馬ながら5着に善戦した。
一般的に間隔が空きすぎるとレースに対して精神的なスイッチが入りにくいもので、サマースプリントを1度使ったローテが好まれる。また馬のクセをわかった鞍上を迎えての参戦は、当日人気に関わらず要チェックだ。今年はジャスパークローネ、ナムラクレア、ボンボヤージが該当。想定1番人気のナムラクレアはいわゆる王道ローテではないが、勝ち負け可能な条件に入った。GIタイトルは目前か。
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文●SPREAD編集部