ラグビー日本代表は8日、ラグビーワールドカップ2023フランス大会で決勝トーナメント進出をかけたアルゼンチンとの直接対決に挑む。
勝ったほうが予選突破となるこの試合、海外のブックメーカーは世界ランキング9位のアルゼンチン優位と目している。
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■万全のアルゼンチン“最強布陣”と激突
現在3位の日本はここまで2勝1敗、勝ち点9。2位アルゼンチンと並んでいるものの、得失点差でアルゼンチンが上位に立つ。
英国大手ブックメーカー『Bet365』は7日時点で日本勝利が「5.5倍」、アルゼンチン勝利が「1.16倍」、ドローが「34倍」のオッズを設定。日本が勝利し決勝トーナメントに進出する可能性は極めて低いとの見解を示した。
世界ランキングでは12位の日本に対し、アルゼンチンは9位。そう差がないように見えるが、実はアルゼンチンは2007年のW杯フランス大会で3位になった強豪国だ。日本とアルゼンチンの対戦成績は、ここまで1勝5敗。これらを鑑みると順当なオッズと言えるだろう。
さらに、トライを決める選手のトップは、キッカーを務めるWTBエミリアノ・ボフェリで「2.25倍」。続いてWTBマテオ・カレーラス「2.37倍」、HOフリアン・モントヤ「2.40」……と、上位は攻撃力の高いアルゼンチン勢が独占。なお、日本で最上位のWTB松島幸太朗は10位で「3.75倍」となっている。
アルゼンチンは9月30日チリ戦では主力を休養させながらも59-5で圧勝。日本戦には、すでに決勝進出を決めているイングランドと対戦した際のメンバーから1人交換したのみの、“最強布陣”で予選突破を目指す。
なお、試合が引き分けとなった場合は、日本のみが4トライ以上でボーナスポイントを獲得したケースを除き、得失点差で勝るアルゼンチンが2位となり日本は予選敗退が決まる。しかし、アルゼンチンから4トライを奪うことは現実的ではないため、日本がベスト8に進出するためには勝利が必須と言えそうだ。
果たして日本は強豪を下し2大会連続のベスト8進出なるか。大注目の一戦から目が離せない。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)