10月8日は東京競馬場で天皇賞・秋やマイルチャンピオンシップの前哨戦となる毎日王冠（GII、芝1800m）が開催されます。
近10年の主な勝ち馬にエイシンフラッシュ、エイシンヒカリ、リアルスティール、ダノンキングリー、サリオス、シュネルマイスターなど。GI級の能力が求められます。
今回は2002年の中山開催を除く2000年以降の過去データを基に、気になる騎手データを見ていきましょう。
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■1番人気の戸崎圭太騎手は信頼できる
今年の毎日王冠に騎乗する騎手の中で、集計期間内に騎乗経験があるのは9騎手。各騎手のデータは次の通りです。
毎日王冠騎手別成績（2000年～22年、中山施行時の02年を除く）
今年の毎日王冠はソングライン、シュネルマイスター、ジャスティンカフェの3強模様。順にそれぞれの馬に跨る騎手のデータを見ていきます。
まず、前日17時時点1番人気のソングライン（牝5、美浦・林徹厩舎）に跨る戸崎圭太騎手。2016年のルージュバック（1番人気1着）、19年のダノンキングリー（1番人気1着）で2勝を挙げています。ただし、2-3番人気時は【0.0.0.3】で、買うタイミングを見極めなければなりません。
同騎手の買いポイントは、先の2頭が該当する1番人気時で【2.0.0.0】勝率100％。ソングラインが当日1番人気に推されるようなら頭は決まりですね。
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■人気のC.ルメール騎手も買い
続いて素の連対率が57.1％と驚異的な数値を誇り、前日17時時点2番人気のシュネルマイスター（牡5、美浦・手塚貴久厩舎）に騎乗するC.ルメール騎手のデータを見ていきます。
2016年のアンビシャス（3番人気2着）、18年のステルヴィオ（3番人気2着）、20年のサリオス（1番人気1着）、21年のシュネルマイスター（1番人気1着）で4度の連対。17年のソウルスターリングこそ1番人気で8着に敗れましたが、「1～3番人気」かつ「牡馬」では【2.2.0.0】連対率100％ですから、人気のルメール騎手はデータ上買いです。
今年跨るシュネルマイスターも熱いデータに該当するため、堅軸扱いでいいでしょう。
■横山典弘騎手は伏兵馬で怖い
最後に前日17時時点3番人気のジャスティンカフェ（牡5、栗東・安田翔伍厩舎）に跨る横山典弘騎手のデータを見ていきましょう。
2001年のロサード（6番人気2着）、04年のローエングリン（3番人気2着）、09年のカンパニー（4番人気1着）、12年のタッチミーノット（9番人気3着）、16年のヒストリカル（11番人気3着）で5度の馬券絡みがあり、人気以上の好走が多々見られます。
また、関西馬に騎乗時は【1.1.1.5】連対率25％と数値が上昇し、平均人気7.3に対し平均着順4.6と穴男ぶりがより光るようになります。さすがに戸崎圭太騎手、C.ルメール騎手のような100％データは見つからないものの、2着・3着候補として十分に買える騎手です。
以上、毎日王冠の気になる騎手データでした。データ注目騎手は取り上げた3騎手。3連単なら1着ソングライン、2着シュネルマイスター、3着ジャスティンカフェの“1点勝負”がおもしろいかもしれません。
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著者プロフィール
伊藤大輔（いとうだいすけ）●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。
