笹川スポーツ財団は2023年6~7月に全国の青少年(12~21歳)1495名を対象とした「好きなスポーツ選手」に関するアンケートの実施し、その最新の調査結果を発表した。
調査では272名のアスリートの名前が挙がるなか、得票率22.3%を集めた大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が2019年、21年に続き3回連続で第1位となった。さらに得票率は、前回21年の13.0%から大幅に伸びて、同調査を開始した2002年以降過去最多を記録した。
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■過去最多の得票率で大谷が1位に
この圧倒的な得票率の背景には、今年の大谷の圧倒的なパフォーマンスがある。
大谷は3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本の3度目の優勝に貢献し、自身は大会MVPに選出。レギュラーシーズンでは打率.304、44本塁打、95打点で日本選手初の本塁打王を獲得したほか、投手としても、23試合に先発し10勝5敗、防御率3.14、167奪三振を記録するなど投打で躍動した。シーズン終盤には故障もあったが、MLB史上初となる「10勝40本塁打20盗塁」も達成。記憶にも記録にも残る活躍ぶりが調査結果にも反映されたかたちだ。
なお、2位は三笘薫(ブライトン)で3.1%、3位はリオネル・メッシで2.7%だった。三笘は昨年末に開催されたFIFAワールドカップカタール大会で注目を集め、前回(21年)のトップ10外から一気に上位に躍り出た。また、前回もトップ10に入った羽生結弦(元フィギュアスケート)さんは5位、八村塁(バスケットボール)は6位、イチロー(野球)は9位と今年も人気を集めている。
さらに、髙橋藍(バレーボール)、河村勇輝(バスケットボール)、丹羽孝希(卓球)、ステファン・カリー(バスケットボール)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)が今回初めて上位にランクイン。ワールドカップなどで世界に挑戦し活躍する日本選手が上位を占めた。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)