【MLB】WS進出のレンジャーズ、大谷翔平争奪戦でも有力候補に躍り出る 米記者が指摘「勝利の味を覚えた彼らは支出を恐れない」

 

【MLB】WS進出のレンジャーズ、大谷翔平争奪戦でも有力候補に躍り出る 米記者が指摘「勝利の味を覚えた彼らは支出を恐れない」
エンゼルスの大谷翔平(C)Getty Images

米紙『ニューヨーク・ポスト』の敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏が26日(日本時間27日)、フリーエージェント(FA)となる大谷翔平の新天地を予想。獲得が有力視される上位10球団をランク付けした結果、ワールドシリーズ(WS)進出チームが急浮上した。

◆大谷翔平の移籍先として「適さない6球団」を選出 相性の悪さ1位は… 米メディアがランク付け

■新天地候補の上位10球団をランク付け

『ニューヨーク・ポスト』は「ショウヘイ・オオタニの5億ドル争奪戦に多くの挑戦者が参加」と題して、記事を公開した。執筆したのは球界きっての敏腕記者、ジョン・ヘイマン氏。同記者は大谷の新契約について、総額5億ドル(約750億円)が基準になると予想。当初は6億ドル(約900億円)に達すると踏んでいたが、右肘手術の影響を考慮して下方修正した形だ。

新天地の有力候補として挙げたのは10球団。1位にはテキサス・レンジャーズサンフランシスコ・ジャイアンツロサンゼルス・ドジャースの3チームが並んだ。その中でも同記者がトップで紹介したのはレンジャーズ。「彼らは勝利の味を覚え、支出を恐れなくなった。(大谷がメジャー挑戦を明らかにした)6年前にも手を挙げたし、今夏のトレード期限でも獲得を検討した」と記し、WS進出を決めて勢いに乗っているチームを推した。

レンジャーズは2020年にクリス・ヤングがGMに就任して以降、相次いで大型補強を敢行。FA市場でコーリー・シーガーマーカス・セミエンら強打者を手に入れたほか、投手陣ではジェイコブ・デグロムネイサン・イオバルディら大物を次々と獲得した。また、トレードも積極活用し、マックス・シャーザージョーダン・モントゴメリーら剛腕と契約した。

ビッグネーム獲得に成功し、ついにア・リーグ制覇に辿り着いたチームが、大谷争奪戦の中心に立つ可能性は十分にありそうだ。

■ドジャースは「打者より投手が必要」

1位タイに入ったジャイアンツについては「ジャンカルロ・スタントンブライス・ハーパーアーロン・ジャッジの獲得に失敗したチームはスター選手を欲している。ただ、オオタニが左打者に不利とされる球場でプレーするかどうか」という寸評を付けた。また、同じく1位タイのドジャースには「資金力があり、もっとも安定した勝率を誇る。(昨年は静かなオフを過ごしたので)オオタニに高額年俸を支払う余地も残している。ただ、チームに必要なのは打者より投手」と指摘した。

以下、4位ニューヨーク・メッツ、5位ボストン・レッドソックス、6位ロサンゼルス・エンゼルス、7位シカゴ・カブス、8位ニューヨーク・ヤンキース、9位サンディエゴ・パドレス、10位シアトル・マリナーズと続き、11位には「その他のチーム」が入った。

11位を組み込んだ理由について、同記者は「中規模クラスのチームが争奪戦を制さないとは限らない」とし、サプライズが発生する可能性も見据えた。

Advertisement


WS進出の余勢を駆ってレンジャーズがさらなる大型補強に挑むのか、それとも本命ドジャースに落ち着くのか、あるいはダークホースが現れるのか。FA市場は27日(同28日)に開幕するWSが終了すると同時に本格的に動き出す。大谷獲得レースの号砲が鳴るまで、あとわずかとなってきた。

◆大谷翔平を獲得すれば「メッツのDH論争は終わりを告げる」NY放送局が見解 「10年ほど安泰」と太鼓判

◆大谷翔平の本塁打王を脅かす“危険な”移籍先…「右中間128メートル」の海沿い球場が鬼門に

スクロールすると広告の後にコンテンツが続きます

◆「大谷翔平の獲得は非現実的」名門ヤンキースは争奪戦から撤退し、天才フアン・ソトに照準か「パドレスと予備交渉実施」と米放送局

文●SPREAD編集部