今週末は、牝馬限定のGI・第48回エリザベス女王杯(GI、京都芝2200m)が行われる。
阪神で施行された昨年からの連覇を狙うモーリス産駒ジェラルディーナ、オークス、秋華賞で馬券圏内を確保したハーツクライ産駒ハーパー、キャリア4戦すべて上がり3F最速の切れ味を持つロードカナロア産駒のブレイディヴェーグなど、多彩な血統構成の馬が集結した。
◆【エリザベス女王杯2023特集】予想に役立つ馬券攻略ガイド 本命穴馬予想、追い切り、過去10年データ傾向、予想オッズetc.
ここでは、京都開催の過去データを用いて馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。
目次
■京都開催のエリザベス女王杯はステイゴールド系と好相性
2016年~20年において、京都芝2200mの最多12勝は【12.11.19.65】のディープインパクト。これに続くのは【7.9.6.54】のハービンジャー、次点は【7.5.4.43】のキングカメハメハ。さらに【7.4.3.24】のルーラーシップを経て【6.6.5.54】のハーツクライと続く。
ランク上位外に目を向けると、ステイゴールドが【5.7.4.38】、オルフェーヴルが【3.1.0.11】と馬券内率では上記の種牡馬と双璧。本レースでもラッキーライラック、クロコスミアが馬券内に入る好走をはたしており、京都芝2200mでは特注の血統と言えよう。
今年、出走予定のオルフェーヴル産駒はライラック。今回はこの馬を考察する。
■ライラックの後押しとなる母父ミスタープロスペクター系
阪神開催の昨年に2着好走をはたした馬。当時は12番人気での激走だったが、牡馬相手の次走日経賞はタイトルホルダーの4着、前走府中牝馬Sも瞬発力勝負に対応しつつ3着とメキメキと力をつけてきている印象だ。前述の血統データから、舞台替わりはむしろプラスに働くと見た。
なお、集計期間内のオルフェーヴル産駒×母父ミスタープロスペクター系の成績は【2.1.0.2】馬券内率60%、単勝回収値164。前述のラッキーライラックもこれに該当していた。3歳牝馬の枠を越えた絶対女王・リバティアイランド不在で混戦ムードが漂う今年のエリザベス女王杯。前走激走がフロック視されている感があるライラックは15倍超えも想定されるところだが、アタマを取り切る可能性を秘めた穴候補として加えておくべきだろう。
エリザベス女王杯2023 予想コラム一覧
馬券攻略ガイド
◆エリザベス女王杯馬券攻略ガイド 本命穴馬予想、追い切り、過去10年データ傾向、予想オッズetc.
騎手データ
◆【騎手データ】ルメールJ苦手コースか “馬券内率83.3%”で軸にすべきは……
追い切り診断
◆【追い切り診断】ジェラルディーナを上回る「S」の最高評価 「操縦性と精神面はかなりのレベル」
◆【追い切り診断】ジェラルディーナがまさかの……辛口評価「B」 「手を抜くことを覚えてしまったか」
◆【追い切り診断】ブレイディヴェーグに迫る「A」の高評価 「仇敵不在のここでビッグタイトル獲得」
◆【追い切り診断】ハーパーと並ぶ高評価は4歳世代の一角 「充実期の今なら、大駆け注意」
データ攻略
◆【データ攻略】「83 or 0%」該当はハーパーと”単勝10倍超”の穴馬
◆【データ攻略】人気一角は”消し”も……ジェラルディーナの「75 or 0%」
穴馬予想
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◆【穴馬アナライズ】「サリエラと遜色ないポテンシャルで軽視禁物」 想定“10人気”前後の盲点
◆【穴馬アナライズ】「ディヴィーナが人気なら……この馬も再評価」 前日“8人気”前後の刺客
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◆【危険な人気馬】名手×前走好走の3歳一角は“消し” 「8頭中6頭の条件を満たさず」
11/11~12 重賞全頭診断
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◆【デイリー杯2歳ステークス】「凡走があっても驚けない」想定2人気以内の馬とは
◆【武蔵野ステークス】人気一角に「4.0.0.0」該当も……当日の馬場がカギ
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枠順・前日オッズ・過去10年データ傾向など
◆【枠順】人気3歳馬に“馬券内率100%” 「回収値140超」の枠に穴馬がイン
◆【前日オッズ】今年は“波乱要素大” 4人気以下の伏兵に勝利のチャンス
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文●SPREAD編集部